「アナと雪の女王」、「風立ちぬ」超えるか? 日本で大ヒットの理由に海外紙が注目

 第86回アカデミー賞にてW受賞を果たしたディズニー映画「アナと雪の女王」が、週末興行収入5週連続No.1を獲得した。興行収入は日本国内で1億ドルを突破し、「トイストーリー3」、「アリス・イン・ワンダーランド」以来の1億ドル突破となった。

【「アナと雪の女王」が世界的社会現象に】
 『ハリウッド・レポーター』によると、「アナと雪の女王」は全世界興行収入においても着々と順位をあげ現在11億ドルを突破し、「007 スカイフォール」を超え8位にランクインした。また『ウォールストリート・チートシート』では、この映画がディズニー映画としてトイストーリー以来のヒット作品で、2010年以後では1億ドルを突破した最初のハリウッド映画となったことも紹介している。

 日本での「アナと雪の女王」の大ヒットにより、ディズニー映画としては、日本が韓国を抜いて米国に次ぐ世界第2位の市場となった。

 『ウォールストリート・チートシート』ではこの映画について、宮崎駿の「風立ちぬ」、同社配給作品中で日本国内での最大のヒット作「アルマゲドン」を抜くだろうと予想している。『ハリウッド・レポーター』によると、4月26日にゴールデンウィークに向け3Dバージョンが公開され、さらなる興行収入アップが見込まれる。

【「アナと雪の女王」成功の秘密】
 「アナと雪の女王」は最も優れたアニメーション映画といわれ、評価は高い。多くの言語に吹き替えが行われたが、キャラクターが受け入れられやすいこと、歌の歌詞に込められた心が翻訳で失われていないことなどがその理由ではないかと『ウォールストリート・チートシート』では推測している。

 また、ヤフー映画(英国版)では制作総指揮者のジョン・ラセターの存在を取り上げている。インタビューでの製作者側の声として「ディズニー社とピクサー社が同じ屋根の下で協力した。ジョン・ㇻセターのもとで、よりよい、より偉大なものを作るのに協力し、想像した以上の仕事をした。これはジョンの努力のたまものだ。ジョンはいつも現場に出向き、スタッフと苦労を共にした。我々が彼を必要としたときは、いつもそこにいた。」とその功績を讃えている。

 さらにディレクターのクリス・バックが「アナと雪の女王2」があるのかとの質問に答え、「それはまだわからない。話すべきストーリーがあり、それが今回のものと同じくらい素晴らしければ可能性はある。我々に情熱があれば、それは実現するだろう」と答えていることも同紙は伝えている。

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Text by NewSphere 編集部