マクドナルドの限定キティグッズにファン殺到 ”キティ中毒”のせいでシンガポール混乱

 マクドナルドのシンガポール法人が、世界に先駆けて「ハローキティ・バブリー・ワールド・コレクターズセット」を販売した。これは、サンリオの人気キャラクターの着ぐるみを着たハローキティ6体のセットで、数量限定品。

【大手マクドナルド、小さいサーバー?】
 オンラインでの先行販売を行ったマクドナルドだったが、注文者が殺到し、サーバーがダウンした。そのため、支払い手続きに問題が生じたり、注文できたのか分からない状況になったりと、かなりの混乱が生じた。それに腹をたてた利用者は、ソーシャルサイトに「サンリオの人形を売っているのか、失望を売っているのかわからない」、「使っているサーバーが大量アクセスに耐えなれないならば、なぜこんな販売方法をとったのか」など、抗議の書き込みをした。

 こうしたコメントに対し、マクドナルド側はFacebookで可能な限り回答し、利用者の怒りを鎮めようとしている。

【マクドナルド、2年続けての失態】
 昨年マクドナルドは、ハッピーミール(日本のハッピーセットにあたる)のおまけとして、ハローキティのマスコットを採用した。この際にも、ハローキティを求めて多くの人が、開店前から長蛇の列を作った。そのため、マスコットはすぐになくなり、入手できなかった人たちが大混乱を巻き起こして、警察が出動する事態になったという。

 地元シンガポールの『ザ・オンライン・シティズン』は、ハローキティの人気の高さをマクドナルドが把握し切れていないと指摘。4月28日に開始される店頭販売でも、また混乱が起こるのではないかという不安感を示している。

【ハローキティ中毒?】
 ハローキティは1974年にサンリオが発表したキャラクターで、現在でも世界各国で人気を博している。『インターナショナル・ビジネス・タイムス』は、今回の騒動をハローキティがファンの心にあたえる影響に因るのではないかと指摘している。同誌によると、ハローキティのファンになってしまうと、次々と発売されるさまざまなバージョンを可能な限り集めたくなるという。そのためには、大金を支払うことも辞さないというのだ。

 『チャンネル・ニュースアジア』によると、ネット販売分が完売してしまった今回のバージョンも、オークションサイトeBayをチェックすると、すでにネット販売価格の倍以上の値段で販売されているという。

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Text by NewSphere 編集部