「忍者ワザ!?」 日本人天才少女のヘビメタギターテクが海外で話題

 日本人の少女が、ヘビメタの曲を中心にギターでカバーする映像を動画サイトYouTubeの公式ページ「Li-sa-X」にアップして以来、国内外で話題となっている。

 演奏しているのは、今は9歳となった「りーさーX」さん。8歳だった時に撮影した演奏映像は、天才的なテクニックと、対照的にあどけない笑顔が印象的だ。

 中でも、昨年夏にアップされた、アメリカのヘビメタバンド、レーサーXの「Scarified」をカバーした映像が、最近また盛り上がっている。YouTubeの再生回数は160万回(3月28日時点)を超えている。動画を紹介するハフィントン・ポスト(米国版)の記事は、3万8000以上の「いいね!」を集めている。

【忍者だ!】
 すっかり彼女に魅了されてしまった人々のコメントが面白い。

 海外の人々から見ると、りーさーXさんの指さばきは普通ではないらしく、「忍者だ!忍者のこなすワザだ!」という声が多かった。

 また、手先が器用だとされる日本人に対して、「(文化の違いは)不公平だー!」などと冗談混じりに悔しがりつつ、絶賛するコメントも続いている。

【大真面目に成長を祈る大人たちの声も】
 YouTubeや各メディアのコメント欄には、りーさーXさんの技術を褒めるだけでは足らずに、深い分析や今後の心配までするコメントも見られた。

 あるコメント欄への投稿者間では、「両親の考えや好みを子供に押し付ける過度な教育や期待は良くないが、一定の範囲であれば何かに努力して強い精神を養う環境はこの先の人生の中でも必ず役に立つはずだ」という真剣な議論が行われ、両親に感謝するべきだという結論に至っていた。

 また、中には、「彼女の技術は素晴らしいが、今後は音楽理論やクラッシックギターの勉強も重ね、表現力をより深めていく必要がある。そうすれば、彼女独自の音楽を確立できる」と指摘し、ますますの成長を祈り応援するコメントもちらほらと出ていた。

 外国人と思われる投稿者の中には、「がんばって!」や「たいへんよくできました!」という、ネット翻訳を使ったのでは…と思わせるような日本語でのコメントも見受けられ、感動を伝えたいという気持ちが表れていた。

 彼女のギターがこの先、どれほどまで世界を魅了していくのか、行く末が気になるところだ。

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Text by NewSphere 編集部