日本警察の“大食い強要で精神を鍛える”パワハラ 海外「その発想はなかった」

 大阪府警牧岡署の元巡査部長(40)が、後輩に対し、ハンバーガー15個などを大量に自腹で買わせ一気に食べるよう強要したとして、昨年12月25日付で所属長訓戒処分を受け、同日依願退職していたことがわかった。このニュースが、イギリスのデイリーメール紙やテレグラフ紙などでも取り上げられた。

【元巡査部長はそこまでやっていない】
 読売新聞によると、1人に対し、ハンバーガー15個、ドーナツ15個、大盛即席カップ焼きそば4つ、コーヒー牛乳3~4リットルと、日によって強要するものが変わっていたという。朝日新聞は、休日にホテルのバイキングでの大食いを強要、というパターンもあったと報道している。

 しかし、デイリーメール紙は、「元巡査部長はハンバーガー、ドーナツ、焼きそばを食べさせた上で、最後に牛乳で流し込ませていた」と報道。元巡査部長の強要を、よりオーバーに伝えていた。

 またテレグラフ紙は、「巡査部長は大量の食べ物を買わせ、小さな小さな交番の中で、それらを後輩警官たちに食べさせていた」と卑劣な行動を皮肉たっぷりに伝えた。

【日本とは全く違う外国人の反応】
 日本のTwitter上では、このニュースについて、「大人のいじめだ」「これはひどい!」「情けない」など、事件を問題視する意見が多くみられた。

 比べて海外では、
・え?何かのテレビ番組なの?
・アメリカの警察官は強要されなくてもそれくらい食べてるね
・元巡査長はシンプソンズの大ファンに違いない
など、皮肉ったコメントが多く見られた。

 元巡査部長は「後輩たちを鍛えるため」大食い強要を行ったという理由に対しても、
・ドーナツを食べるトレーニング・・・その発想はなかったなあ
・きっと元巡査部長はアメリカで訓練を受けたに違いない 
などツッコミを入れていた。

 ちなみに、記事に対するコメントの中には、日本のtwitter上に多くみられた「ひどい!」というコメントは一切なかった。

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Text by NewSphere 編集部