レッドソックス上原、「27試合連続無失点」記録! 米地元紙が絶賛するもう一つの理由とは

【連続記録ストップ】
「上原の連続記録ストップ、レッドソックス敗退」
「上原、得点を許す」
「上原もやはり人間だった」

 17日(日本時間18日)の試合の後、アメリカのスポーツニュースの見出しには、上記のような言葉が並びました。

 1つの敗戦、救援失敗でここまで上原浩治投手の名前が大きく取り上げられたのは、この試合まで続いていた連続記録がストップしたためです。

 上原投手はこの試合まで、37連続アウト、27試合連続無失点という、メジャー記録に迫る素晴らしい活躍を続けていました。しかしこの日、9回、2-2の場面で登板し、1回1安打1失点で今季初めて敗戦投手となってしまいました。

【ベストシーズン】
 残念ながら、敗戦、記録ストップとなってしまいましたが、今季の上原投手の活躍は目覚ましいものがあります。今季からレッドソックスに加入し、6月下旬に中継ぎからクローザーに昇格。現在まで68試合に登板し、防御率は1.18、勝敗数は4勝1敗19セーブという堂々とした成績です。

 多くのメディアでは、今季フリーエージェントで加入した選手のなかで一番の選手とされ、ワールドシリーズではキープレーヤーの一人になると注目されています。

【明るい性格】
 そんな上原投手の活躍を、所属するレッドソックスの本拠地ボストンの日刊紙・ボストン・グローブが、15日に特集。「上原浩治はレッドソックスでわが家を見つける」と題した長文の記事で、大学・巨人時代を含む、上原投手のこれまでのキャリアを、複数の関係者の声を交えて、報じています。

 記事では特に、上原投手の人となりに焦点を当てています。まず、チームプレイを重視していること、文化・言語の壁を乗り越えようとしていることに言及。クラブハウスで冗談を言ったり、チームメイトをからかったり、積極的にコミュニケーションを取ろうとしていると紹介。「彼はおもしろい男だよ。人柄も良くて、社交的だ。浩治は素晴らしいチームメイト。今までのなかでベストのうちの一人」との現チームメイト、マイク・ナポリの声を伝えています。

 試合後の上原投手とチームメイトのハイタッチは恒例になっており、そのやり取りがコミカルなためメディアで取り上げられることもありました。

 記事の最後は、上原投手が現在ホテル暮らし(家族はボルチモアに居住)であることに触れて、タイトルに絡め、来季の契約延長に期待を寄せるかたちで結ばれています。

Text by NewSphere 編集部