バカンス控え混乱する欧州の空港 大量欠航、混雑、ストライキ

ライアンエアーの飛行機(2018年9月)|Martin Meissner / AP Photo

◆遅れて来たブレグジットの影響
 スペインの空港でも同じように、長蛇の列、飛行機の遅れ、欠航などが相次いでいる。スペインの場合は、同国を多く訪れるのがイギリス人であることも関係している。イギリスがEU圏でなくなり、パスポートへの入国・出国印を含むより多くのコントロールが必要となったからだ。スペインは空港に配備する警官を増やすなど対応しているが、バカンス本番を控え混乱が続いている。2019年にスペインを訪問したイギリスからのバカンス客は1800万人だった。(ユーロニュース、6/9)

◆イタリアではローコスト航空会社の欠航
 イタリアでは格安航空会社(LCC)のストや欠航が目立つ。アイルランドのLCCライアンエアーの2つの労働組合は8日、ストを決行。賃上げを要求し、同社が夏の休暇取得を拒否したことを糾弾した。同様の問題を抱えたボロテア航空とイージージェット航空はイタリアで360便を欠航にした。(20minutes、6/8)

 ヨーロッパ人がコロナ前と同じようにバカンスを享受するには、まだしばらく時間がかかりそうだ。

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Text by 冠ゆき