米国で焼酎に追い風、あるきっかけで知名度アップ 加州では「抜け穴」?
日本の焼酎の旨味に魅せられる人々が、アメリカでじわりと増えている。CNNのキャスターが年越しイベントで飲んだことで知名度が上昇したほか、近年では本格的なバーで振る舞われる例も出てきた。
◆年越し特番でも注目
ここ数年、アメリカとヨーロッパ市場に新たな焼酎ブランドが参入している。米ハリウッド・レポーター誌(3月13日)は、これによって「日本では数百年という歴史をもつ主力商品である焼酎」が「欧米でも人気を伸ばしている」と報じている。昨年末にCNNで放送された年越し生放送では、同局キャスターのアンダーソン・クーパー氏とアンディ・コーエン氏が洗練されたボトルに封入された焼酎「Mujen」を楽しみ、商品は全米44の州で売上を伸ばした。
これまでアメリカでは、焼酎の販売は伸び悩んできた。米セブンフィフティ・デイリー誌(2021年12月20日)はその理由として、日本の酒としては日本酒が知名度で優るためだと説明している。焼酎も日本酒も食品輸入業者による輸入に頼っているが、売上を伸ばしたい場合、焼酎よりもすでによく知られている日本酒の販路拡大に力を入れる傾向があった。ただ、近年では一風変わった提供方法で焼酎が売り上げを伸ばしているという。
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