ハワイ経済再開2段階目へ 訪問者受け入れプログラムも開始
一時期は毎日300人前後の新規感染者を記録していたため、オアフ島では8月後半から再びロックダウンに逆戻りした。前回よりは多少規制が緩かったものの約1ヶ月間におよび施行され、感染者数が減少したことから9月後半にようやく終了。オアフ島全体を管轄するホノルル市郡政府は、現在段階的な経済再開を進めている。オアフ島では週平均の新規感染者数が14日間連続で100人以下になったため、10月22日より「Tier2(第2段階)」に進み、バーやゲームセンターなどを除くほとんどのビジネスが再開された。
◆出発72時間以内に陰性なら自主検疫免除
また10月15日からは米本土からハワイへの訪問者向けに、出発72時間前までに新型コロナウイルス感染検査で陰性結果が出た場合は自主検疫を免除するプログラムがスタートした。ホノルル・スターアドバタイザー(電子版)によると、同日ハワイに到着した訪問者は1万人を超えており、うち84%が事前に検査を受けて自主検疫を免除された。今後はこのプログラムが外国からの訪問者にも順次適用されていくとみられている。とくにハワイ経済にとってなくてはならない存在であり、新型コロナウイルスの感染者数が欧州各国に比べ格段に少ない日本人観光客は最優先されると思われる。
ハワイ経済の中心地であるオアフ島では、今後より規制が緩くなる次段階(Tier3)に進むためには、7日間の新規感染者数が49人以下であること、感染検査の陽性率が2.49%以下であることなどの条件を満たさなければならない。
ジョンズ・ホプキンス大学の統計によると、アメリカ合衆国全体では10月24日、前日の新規感染者数がこれまで最高の8万3757人を記録。一方、ハワイ保健衛生局の統計によると、ハワイ州全体では同日の感染者数が90人、これまでの死者数は212人と格段に少ない。もちろん新型コロナウイルスが消滅したわけではなく油断は大敵だが、ハワイ州では現在のところ、新型コロナウイルスの感染拡大をうまく抑制していると言っていいだろう。
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