映画『ワイルド・スピード10』キャスト・スタッフの変更にまつわる注目トピック
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2001年の第1作から、ナンバリングとしては10作も公開されてきた『ワイルド・スピード』。今回紹介するのは、10作目である『ワイルド・スピード10/ファイヤーブースト』だ。監督は『グランド・イリュージョン』『トランスポーター』シリーズを手掛けた、フランス人監督のルイ・レテリエ。
本シリーズは監督だけでなくキャストの変更も多く、それだけに話題に事欠かない。本記事では、話題になっている事柄の中で特にも大きなトピックを挙げてみた。
映画『ワイルド・スピード10／ファイヤーブースト』とは
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シリーズが誕生してから22年もの間、各作品で高い興行収入を叩き出し、今も圧倒的なアクションで観客を魅了し続ける『ワイルド・スピード』。興行収入は累計で9,000億円にも上る。
そんな大ヒットシリーズも、ここで紹介する『ワイルド・スピード10』を入れて、あと2作品で幕を閉じることが分かった。最新作となる『ワイルド・スピード11』は2025年4月4日に公開が決まったばかり。本作はその伏線となる内容なので、シリーズを思い切り楽しみたい人は今のうちに予習しておこう。
『ワイルド・スピード10／ファイヤーブースト』の基本情報
『ワイルド・スピード』は「ファミリー」と呼ばれる主人公を中心としたメンバーたちが、大暴れのカーチェイスをこれでもかと見せつけてくれる映画シリーズである。その大胆なアクションの数々に、魅了されたファンは多い。
本作は最終章の前半部分であり、今後公開が予定されているクライマックスへの期待が高まる作りになっている。
| タイトル | ワイルド・スピード／ファイヤーブースト （原題 The Fast & Furious/FastX） |
| 日米公開日 | 2023年5月19日 |
| 監督 | ルイ・レテリエ |
| 脚本 | ジャスティン・リン、ダン・マゾー |
| 出演 | ヴィン・ディーゼル ミシェル・ロドリゲス タイリース・ギブソン クリス・リュダクリス・ブリッジス ジェイソン・モモア ナタリー・エマニュエル ジョーダナ・ブリュースター ジョン・シナ ジェイソン・ステイサム サン・カン ヘレン・ミレン シャーリーズ・セロン ブリー・ラーソン |
『ワイルド・スピード10／ファイヤーブースト』あらすじ
穏やかな暮らしを送っていた主人公のドミニクと妻レティ、息子ブライアン。ある日、幸せな一家を絶望の縁に追い込む史上最強の敵が現れる。それは、以前倒した麻薬王レイエスの息子、ダンテであった。
未来を失ったダンテが長年燃やし続けてきた憎しみが今、ドミニク一家に襲い掛かる。最愛の息子ブライアンは完全にダンテの手中に落ちてしまい、家族はみんなバラバラ。ドミニクは平穏な生活を取り戻すために、今回も規格外のカーチェイスを繰り広げる。
映画『ワイルド・スピード10／ファイヤーブースト』のキャスト・スタッフ秘話
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主要タイトル10作になる超大作シリーズともなれば、出演者や主要なスタッフも当然変わることがある。ここでは、『ファイヤーブースト』にまつわるキャスト・スタッフの秘話に触れていきたい。
もともと『ワイルド・スピード10／ファイヤーブースト』の監督はルイ・レテリエではなかった？
20202年10月、本作と11作目でメインシリーズ終了が発表された際、監督はジャスティン・リンに戻り、メインキャストも追加されるといわれていた。
しかし2022年4月、突然ジャスティン・リン監督の辞退が明かされた。5作にわたってヴィン・ディーゼルと『ワイルド・スピード』に関わってきたが「私の精神衛生上よくない」と、苦渋の決断を下したらしいのだ。
結局、ジャスティン・リンは脚本とプロデューサーとして映画を支えることとなった。
『ワイルド・スピード』シリーズのメインキャストでブライアン役のポール・ウォーカーは亡くなっていた
『ワイルド・スピード』シリーズに欠かせない人物の一人、ブライアン・オコナー役のポール・ウォーカーは、2013年『ワイルド・スピード／スカイミッション』の撮影中に事故死している。撮影も半分まで終わっている頃だった。
1カ月の追悼期間の後に撮影は再開され、ブライアン・オコナーの登場シーンはポールの弟やCGを使い完成させた。『ワイルド・スピード10／ファイヤーブースト』にはブライアンの回想シーンが用意されていたが、これは『ワイルド・スピード／メガマックス』からの引用である。最終話になる11作目にも、何かしらポールへのリスペクトが感じられる要素があるのか、期待したい。
『ワイルド・スピード』シリーズで有名な不仲問題が再燃した
『ワイルド・スピード』シリーズの常連であるドウェイン・ジョンソン（ホブス役）が、2021年のインタビューでヴィン・ディーゼルとの不仲を告白している。
不仲のきっかけは『ワイルド・スピード／ICE BREAK』の共演
ことの始まりは『ワイルド・スピード8／アイスブレイク』（2017）の撮影中だ。ヴィン・ディーゼルがプロとして未熟な行いをしたとして、ドウェインが「チキン野郎」とInstagramにて彼を批判した。
当時は周囲も騒然とし、キャストを巻き込む大事になった。
『ワイルド・スピード／スーパーコンボ』にてさらに険悪に
その後、スピンオフ作品『ワイルド・スピード／スーパーコンボ』にドウェインが出演したことで、メインシリーズの公開が延期になったとして関係性が悪化。ヴィンと親しいタイリース・ギブソン（ローマン役）が「お前が『ワイルド・スピード』ファミリーを引き裂いた」とドウェインを批難した。
結局、9作目にドウェインが出演しないことで一度幕を引いた。
一度は和解したかに見えた2人だが？
2019年『ワイルド・スピード／スーパーコンボ』がヒットしたことで、ドウェインはInstagram上に感謝のメッセージをあげている。ファンや関係者への謝辞と共に「最後に、兄弟であるヴィンに『スーパーコンボ』をサポートしてくれたことを感謝したい」と語ったのだ。
当時新婚だったドウェインにヴィンからお祝いの言葉も贈られた。互いに『ワイルド・スピード』を盛り上げていこうという内容のメッセージで、中には10作目の共演を待ち望むような言葉も。これでついに2人は和解したのではないかと、世間から注目を集めた。
ヴィン・ディーゼルが話を蒸し返し再び不仲に
しかし驚くべき展開になった。2021年6月、ヴィンは不仲問題に言及するインタビューでこう発言している。「（ホブスという難しいキャラクターを表現できるようになるため）愛のムチを与える必要があったんだ」
ドウェインはこれが面白くなかったようで、7月に「あれは笑った」と皮肉をあらわにしていた。
映画『ワイルド・スピード10／ファイヤーブースト』は多くの問題をくぐり抜けた秀作
長く続く作品は必ず多くの困難にぶつかるものである。20年以上の年月を経ている作品なら尚更だ。しかし作品を愛する多くのファンが続編を待ち望み、エールを送ってきたからこそ最終章までたどり着けた。
シリーズの集大成である最終話は2025年公開予定だ。多くの逆境を跳ね除けてきた『ワイルド・スピード』の締めくくりを、ぜひ多くのファンに見届けてほしい。
