6位ジョギング、3位サッカー…「寿命延ばす運動」ランキング 1位は9.7年も

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◆遊びとして楽しめることも長寿の秘訣
 上位種目をさらに分析すると、遊びとして楽しみながら続けられるという特性も重要なようだ。上位に挙がったバドミントンやサッカーは、こうした特性を備えている。オキーフ博士はタイム誌の読者に対し、「健康や長寿、幸福のために運動することに興味があるなら、おそらく運動療法として最も大切な特性は、遊びを伴うということでしょう」とアドバイスしている。どのスポーツに取り組むか迷っているという人は、楽しんでプレーできるかを念頭に置くと良いだろう。

 米医療ニュースサイト『MDリンクス』は、オキーフ博士のコメントを取り上げ、「運動習慣で最も重要なのは、遊びを取り入れることです。遊びは母なる自然が生んだストレス解消法なのです」と紹介している。長寿を意識して運動するのであれば、少なくとも自分以外にもう一人またはそれ以上の仲間と定期的に集まって、心から楽しんで汗を流すことがポイントとなるようだ。

 さらに研究は、高強度インターバル運動の重要性に触れている。高強度インターバルはトレーニングにも用いられる運動法で、全身の主要な筋肉に強い負荷がかかる運動を数十秒間行い、短時間休むことを繰り返す手法だ。サルツバーグ教授は、「高強度の運動を短い間隔で繰り返すことは、中強度の身体活動を継続するよりも、健康改善のうえで優れているようだ」と指摘する。バドミントンやサッカーでは、シャトルやボールを追ううちに、自然と高強度の運動をこなしやすい。

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Text by 青葉やまと