日本発「ヘッドスパ」がアメリカで人気拡大 深い癒やし求め利用者増
サンフランシスコのヘッドスパで施術を受ける客(4月16日)|Jeff Chiu / AP Photo
ヘアカットやフェイシャルエステを受ける際、頭皮や顔のマッサージはリラックスできる至福の時間になることが多い。現在、頭部や顔を深く癒やす「ヘッドスパ」が全米各地に広がっている。
サンフランシスコの「ネン・ヘッドスパ」の常連客であるカリーナ・コン氏は、「普段マッサージを受けると、どうしても背中が中心になる。でも私はいつも、頭や顔、特に首をもっとやってほしいと思っていた」と語る。
その上で、「頭、顔、肩だけを90分かけてマッサージしてくれると知り、自分が特に好きな部位に集中できる素晴らしい方法だと感じた」と話した。
◆ヘッドスパで受けられる施術とは
ヘッドスパは日本発祥で、マッサージとハーブのチンキ剤を組み合わせた何世紀にもわたる施術にルーツを持つ。現代的なヘッドスパは1990年代に日本のサロンで人気を集め、その後アジア各地へ広がり、現在はアメリカにも普及している。
一般的な施術は60分または90分で、多くの場合、頭皮の状態チェックから始まる。その後、ディープクレンジング、角質除去、スチームケアに加え、頭や顔、首をじっくりマッサージする。照明を落とし、静かな音楽が流れる空間で、エッセンシャルオイルやコンディショニングマスク、アロマテラピーを取り入れる店舗も多い。
1時間約100ドル(約1万6000円)でヘッドマッサージを提供している「ネン・ヘッドスパ」のオーナー、ピーター・タム氏は、「施術の中心となるのは、実は髪を洗ってもらうことだ」と語る。
タム氏は「特に蒸し暑い日に頭を洗ってもらう感覚は本当に気持ちが良い。それに加えて、顔や頭皮、首、肩のマッサージを行う。これらは特に、一日中コンピューターの前に座っている人が緊張やコリをため込みやすい部位だ」と説明した。
◆ヘッドスパの効能をどう捉えるべきか
一部のヘッドスパでは、サービスについて健康や医療に関する効能をうたい、ストレス解消や頭皮の皮膚疾患、脱毛症、さらには自己免疫疾患である円形脱毛症の改善につながると示唆している。しかし専門家は、皮膚や髪に症状がある場合は、皮膚科医など適切な医師の診察を受け、助言や治療を受けるべきだと警告している。
スタンフォード大学医学部の皮膚科教授であるザキア・ラーマン氏は、「抜け毛などの悩みがある場合、健康やリラクゼーション目的の施術と、皮膚科医など医療専門家による診察とは別物だと理解し、区別することが重要だ」と指摘した。
ラーマン氏は、ヘッドスパの人気が高まっていることに注目しており、必要に応じて医療的治療を補完するものとして利用する場合や、単純に心地よさを楽しむ目的であれば、おおむね問題ないとの見方を示している。
◆ファンからは「リラックスできてリフレッシュできる」との声
サンフランシスコの「サンデー・ヘッドスパ」では、施術のたびに技術者が拡大鏡を使って毛包を確認し、状態をチェックする。その後、顧客はディープクレンジングを受けるという。同スパのコーディネーター、ジョリー・マック氏が説明した。
同店の顧客の多くは、アジアで初めてヘッドスパを知り、同様のサービスを求めて来店している。料金は1時間約200ドル(約3万2000円)からとなっている。
顧客のクリスタル・ビタリ氏は、韓国を訪れた際に初めてヘッドスパを体験した。「若返るような感覚」があり、リラックスできると感じているという。
ビタリ氏は「とてもリラックスできるので、毎回うたた寝してしまう」と語った。
By HAVEN DALEY Associated Press




