なぜアメリカで野球の人気は下がってきているのか 「好きなスポーツ」は11%、観客減
アメリカの代表的なスポーツである野球が、人気凋落の窮地に立たされている。メジャーリーグ(MLB)の動員数は2012年シーズンをピークに、9シーズン連続で下降線を辿る。アメリカンフットボールやバスケットボールなどに押され、好きなスポーツに挙げる国民もわずかとなった。
◆「好きなスポーツ」でアメフトに差をつけられる
米CNNは、野球はもはやアメリカ人に最も好まれるスポーツではなくなったと指摘する。2021年のワシントン・ポスト紙による調査では、アメリカの成人に好きなスポーツを質問したところ、野球を挙げたのはわずか11%だった。1位のアメリカンフットボール(34%)に大きく水をあけられ、バスケットボールと同率の2位に甘んじた。
米CBSによると、MLBの観客動員数はパンデミックで無観客試合となった2020年シーズンを除いても、9シーズン連続で減少している。特に2022年の動員数はリーグ全体で6316万8689人となり、1997年以来最低を記録した。
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