WBC開幕、侍ジャパンを米メディアはどう見る? 「日本が勝ち進めないと…」

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◆各誌注目の大谷翔平選手「球界がまだ目撃したことのない名選手」
 なかでも米誌がこぞって取り上げているのが、言わずと知れた大谷翔平選手だ。SBネイション誌は「一番の大物はもちろん、大谷翔平だ」としている。

 ブリーチャー・リポート誌(3月6日)は、大谷翔平選手が侍ジャパンへの合流中にロサンゼルス・エンゼルスを離れ、何の制約もなく本領を発揮できる強みがあると解説している。これが侍ジャパンに非常に有利に働くと同誌はみる。

 ジャスト・ベースボール誌は、侍ジャパンの登録選手をポジション別に紹介するなか、大谷選手については「この男は専用のセクションを設ける価値がある」と述べ、「二刀流選手」のカテゴリを特別に設けている。同誌は、「彼は球界最高の先発投手の一人であり、最高の打者の一人でもある。過去2シーズンで80本のホームランを放ち、400人近くの打者から三振を奪った。これ以上言葉を並べる必要があるだろうか?」と偉業を称えている。さらに記事は、大谷選手が「野球界がいまだ目撃したことのないベスト・プレーヤーの一人」として侍ジャパンを支えるのではないか、と期待を寄せている。

◆ホスト国としても有利な日本、ライバルは韓国か
 ブリーチャー・リポート誌は、日本は地理的にも利点があると指摘する。1次ラウンドのプールBは東京ドームで開催され、このプールでの1位と2位が駒を進める2次ラウンドも東京ドームでの実施となるためだ。

 同誌はプールBの強敵として韓国を挙げる。メジャーリーガーの金河成(キム・ハソン)選手やトミー・エドマン選手などの顔ぶれに加え、崔廷(チェ・ジョン)選手などの伝説級が揃う。

 とはいえ、日本はプールBを容易に突破できるとの見方が濃厚だ。ジャストベースボールは「もしも容易に勝ち進めなかったならば、それはショックなことだ」と述べ、侍ジャパンの快勝を期待している。

 1次ラウンドのプールBは3月9日から13日まで、2次ラウンドの準々決勝1は15日・16日に、それぞれ東京ドームで開催される。実力を発揮できるよう祈りたい。

Text by 青葉やまと