蘭大学で「葉巻を吸う男性理事たち」の絵撤去、キャンセルカルチャー議論に
オランダのライデン大学で、男性理事たちが葉巻を吸う姿を描いた1970年代の絵画が、大学の現職員の衝動的な判断によって昨年11月に撤去された。この事件はキャンセルカルチャーをめぐる議論に発展し、大学側が事件を調査するための委員会を設置する事態となった。
◆突然の撤去 男性ばかりと喫煙を問題視
ガーディアン紙によれば、「葉巻を吸う男性理事たち」の絵は大学の会議室の壁にかけられていた。男性優位の社会と喫煙行為の両方を推奨しているという学生からの指摘があり、何年も前から話題になっていたという。
Bij de Universiteit in Leiden is, na klachten, dit schilderij van sigaar rokende mannen verwijderd. Wat vindt Johan daarvan, @vandaaginside…? pic.twitter.com/FbquvWvxIB
— Eric Schuurman ©️ (@SchuurCom) November 14, 2022
オランダのダッチ・ニュースは、政治学の博士候補生であるエリナ・ゾリーナ氏が、この絵には「皮肉や批判的な」説明が必要だとツイッターで述べたことが、撤去のきっかけになったと説明している。
法学部の学部長ジョアンネ・ファン・デル・ルアン氏も絵を問題視しており、「私はキャリアの大部分を男性や男性の絵で埋め尽くされた空間で過ごしてきた。私の知る限り、(問題の絵は)消えても良い。もうすぐそうなると思う」とツイッターで発言。さらに、喫煙についても嫌いだと述べていた。
ファン・デル・ルアン氏のツイッターによれば、11月11日に絵は突然壁から降ろされることになった。
Immediate action was taken today @UniLeiden ?!! pic.twitter.com/vJwfr7FmGm
— Joanne van der Leun (@JoannevdLeun) November 10, 2022
Done! pic.twitter.com/adPf8hITcn
— Koen Caminada (@koencaminada) November 10, 2022
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