「世界一おいしい料理」1位に日本のカレー 国別ランキングでは日本4位 海外サイト発表

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◆海外で人気はコッテリ? 伝統的和食はランク外
 このランキングで驚いたのは、「世界で最もおいしい料理100」の1位に日本のカレーが選ばれたことだ。21位には豚骨ラーメン、30位にかつ丼、43位にカレーライス、44位に醤油ラーメン、46位にサーモンの握り寿司、47位に餃子などがランクインした。


 海外から見たランキングということもあり、純粋な和食というより、海外ルーツのものが高く評価されたようだ。

 1位のカレーについては、カレーライス、カレーうどん、カレーパンの3バージョンがあるとされており、カレー料理全般を指すと思われる。スパイスを組み合わせて作るインドカレーと違って、カレー粉を使うのが日本のカレーと説明している。そしてなぜか43位にカレーライスがランクイン。このあたりがうまく整理がついておらず、残念なところだ。

 豚骨ラーメンやかつ丼がランクインしているのは、油の少ない正統派の和食より、こってり味やガッツリ系のほうが海外の味覚に合うことを示した。握り寿司のなかでサーモンがランクインしているが、テイスト・アトラスの解説では、柔らかくクリーンな仕上げで、初心者に適した寿司だとされており、生魚としては外国人には食べやすいという評価だ。

◆次のブームは? BBC大注目は九州の人気料理!
 海外からは油を使った日本の料理のほうが好まれるようだが、BBCは唐揚げに注目している。取り上げたのは大分の中津の唐揚げで、町のソウル・フードだと紹介。中津が日本のみならず、世界のフライド・チキンの中心都市に成り得ると述べている。

 ようやくコロナの入国規制も撤廃され、外国人観光客の増加も期待される。伝統的かと問われれば微妙だが、「テイスト・アトラス賞2022」にランクインした日本の料理の人気はますます高まりそうだ。

Text by 山川 真智子