◆テイラー以外のセレブも通常の数百倍を排出
　テイラー以外にも、セレブたちのジェットによるCO2排出量は凄まじいようだ。ヤード社によると、セレブたちが所有するジェットによる排出は、平均で年間3376トンに達するという。平均的な人々が1年で排出する量の482倍に相当する量だ。ちなみにランキング2位は元プロボクサーのフロイド・メイウェザー、3位はラッパーでビヨンセの夫であるジェイ・Zとなり、6位には映画監督のスティーブン・スピルバーグが入っている。

　セレブのプライベート・ジェットでの移動は、最近批判の的となっている。米NBC系列のエンタメ専門チャンネル『E!』は米ファッション・モデルのカイリー・ジェンナーが炎上した件を取り上げている。プライベート・ジェット前に立つ写真をインスタグラムに上げ、「あなたのか私の、どちらに乗る？」とキャプションを添えて反感を買っている。これと別に、わずか17分のフライトにジェット機を使用した件でも非難が集まった。

◆「テイラー以外も使っている」代理人がコメント
　ただし、このランキングは、必ずしもセレブ個人のCO2排出量を示しているわけではないようだ。テイラーの代理人は米音楽・カルチャー誌の『ローリング・ストーン』（7月29日）に対し、「テイラーのジェットは定期的にほかの人々に貸し出されています」「フライトの大部分またはすべてを彼女のものとするのは明白な誤りです」と述べ、第三者による使用分が含まれていると指摘した。ヤード社もこれを受け、その旨の注記をランキングに付記している。

　とはいえ、セレブとその知人たちの少人数のフライトにより、通常の生活の数千倍というCO2が排出されていることに変わりはない。環境保護を訴えながら私生活で多量のCO2を排出しているとして、プライベート・ジェットを持つセレブたちに厳しい目が向けられているようだ。

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