ウォーリーがすぐ見つかる!『ウォーリーをさがせ!』のパロディ・コロナ版が話題に

Pedro Mezzini

 新型肺炎が拡大する世界各地で、外出禁止や外出自粛が広がっている。そんな、人の気配がなくなった場所を、かの有名なウォーリーが歩き、人の少なさを確かめてみた。といっても、バーチャルな空間での話だ。ウォーリーは、イギリスの絵本シリーズ『ウォーリーをさがせ!』の主人公。ユーモアと現実反映と「自宅待機」呼びかけの意味を込めた同本の「コロナウイルス版」が、ネット上で注目を集めている。

◆すごい! ウォーリーがすぐ見つかる!
『ウォーリーをさがせ!』シリーズは世界中で人気爆発し、日本でも30年以上前から発売され、大人も楽しめる絵本として、いまも人気は衰えない。日本では現在、ウォーリー姿の自分を入れて絵本を作ってもらえる撮影会が実施・予定されている。

 この「コロナウイルス版」は、そのウォーリーがマスク姿で表紙を飾る。ページをめくると町なか、ビーチ、野原を歩く姿が描かれている。通常なら、ページ上でウォーリーがどこにいるかを探し出すのは簡単ではない。しかし、このコロナウイルス版なら、ご覧の通り、まったく迷わない。

Pedro Mezzini

 実はこの本は、シリーズの新しい仲間ではない。非売品で、アルゼンチンのアートディレクター、Pedro Mezziniさんが私的にパロディとして作ったものだ。本の形をしているが、中の絵はこの3枚のみ。インスタグラムでこの本が話題になり、イギリスほか、いろいろな国のマスコミが取り上げている。

Text by 岩澤 里美