英名物司会者の日本探訪記が面白い! Amazon『James May: Our Man In Japan』

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 ジェームズ・メイ氏といえば、英BBCの自動車番組『トップ・ギア』の看板ともいうべき名物司会者だ。愛すべきキャラクターであり、過去には担当する自動車雑誌に隠しメッセージを仕込んで解雇されたほか、自動車通でありながら運転は必ずしも得意でないなどエピソードは尽きない。親日家でもあるそんな彼がこのたび、日本列島を隅々まで体当たりで味わうドキュメンタリーを製作した。『James May: Our Man In Japan』の名で海外のAmazonで公開中の本作は、旅番組の概念を越えたチャレンジ精神溢れるスタイルが好評だ。

♦︎極寒の宗谷岬からスタート
 全6話のシリーズを通じメイ氏は、北は北海道から南は九州までを旅し、各地の人々と触れ合いながら日本文化を肌で体感する。旅の出発点となる宗谷岬では犬ぞりに挑戦するが、これが予想外に難しく、なかなか思い通りには乗りこなすことができない。何度もそりから落ちては雪の上に投げ出されながら、犬たちとのコミュニケーションの取り方をマスターしてゆく。北の大地ではこのほか、雪合戦にも参加している。ルールがきちんと制定されたトーナメント形式の雪合戦は、冬の娯楽というよりはむしろ競技といった様相で、メイ氏には非常に珍しく感じられたようだ。

 身体を張った挑戦の合間に、氏は屋台へと繰り出す。雪上でのスポーツとは異なり、現地の人々とテーブルをシェアするアットホームな空間では、ことばによるコミュニケーションが必須だ。チャレンジ精神に溢れるメイ氏だが、日本語が交わされるこの空間ではさすがに少したじろいだ様子を見せる。しかしビールが喉を潤すと地元の若者たちと打ち解け、つかの間の国際交流を楽しんだようだ。

Text by 青葉やまと

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