是枝裕和監督『真実』に集まる世界の期待 ベネチア映画際OP作品
◆『真実』に集まる世界の期待
ベネチア映画祭で2012年以来芸術監督を務めているアルベルト・バルベラ氏が、同映画祭のオープニング作品としてハリウッド作品以外を選出したのは本作『真実』が初めての事例であることも大きな話題となっている。『ラ・ラ・ランド』(2016年デミアン・チャゼル監督作品)『ダウンサイズ』(2017年アレクサンダー・ペイン監督作品)『ファースト・マン』(2018年デミアン・チャゼル監督作品)といったそうそうたるラインナップが過去3年のベネチアでオープニング作品を務めてきたこと、また来月の世界初上映を前に、欧州や北米だけでなく中東、ラテンアメリカ、中国でも配給先が決定しており好調な海外配給権セールスを見せていることからも、その世界的な注目の大きさが計り知れるだろう(『Screen Daily』)。
バルベラ氏は本作に寄せる期待をこう語っている。「今日の日本における最も重要な映画監督と、カトリーヌ・ドヌーヴやジュリエット・ビノシュといった素晴らしい女優の出会いは、母と娘の関係および芸術家という複雑な職業についての詩的な考察をもたらしました。今年こうしてベネチア映画祭の幕開けとしてこの映画を上映できるということを光栄に思います」(『cineuropa』)。
是枝裕和監督最新作『真実』は、10月11日から東京・TOHOシネマズ日々谷ほか全国で公開される。
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