あの「プーチンカレンダー」、日本で人気なのはなぜ? 真の姿を知らないから?

Пресс-служба Президента Российской Федерации / Wikimedia Commons

◆マッチョな魅力が新鮮? 日本人にはないセンスも
 テンプル大学で国際関係を教えるロバート・デュジャリック教授は、日本女性にとってプーチン氏が日本の一般的な政治家よりも、ずっと男らしく見えるのではないか述べる。なんだかエキゾチックで肉体的にも違った力強い男というイメージを持ち、筋肉自慢で進んで胸を見せたがるという、日本人男性にはあまりないセンスが受けているのではないかとしている(SCMP)。

 ガーディアン紙も、プーチン氏のこれまでにないスタイルと恥ずかしげもないマッチョさが受けているという日本の報道を紹介するが、単なる「悪ふざけ」ではという意見もあるとしている。

◆人気は日本だけ? イギリスでは売れなかった
 さて実は昨年、イギリスでもプーチンカレンダーが飛ぶように売れているというニュースがロシアのメディアで報じられ、BBCがその検証をするという出来事があった。報道はプーチン氏の生き方に感動したイギリス人たちが列をなしてカレンダーを求めているというものだった。BBCは国内のカレンダー販売上位10社に聞き取りを行ったが、プーチンカレンダーの在庫を持つ店は見つからず、数百部が国外を拠点にしたネットショップから購入されたのみだったと判明したらしい。

                                                                                                                 

 結局海外から褒められたいがために、ロシアメディアがニュースをでっち上げたのだろうというロシア人ジャーナリストの意見をBBCは紹介し、最終的にフェイクニュースと結論づけている。もっとも英大衆紙では、プーチンカレンダーの内容が大々的に報じられ、ネタとして大いに盛り上がったということだ。

 日本のプーチンカレンダー人気はフェイクではなさそうだが、SCMPは、北方領土問題や北朝鮮問題でプーチン氏来日ともなれば、さらにその人気は増すのではないかと述べている。同紙はカレンダーが受けている理由は何であれ、日本人のほとんどが、シリアでの紛争、ウクライナでの暴力、そしてイギリスで起きた元ロシア人スパイの暗殺計画へのプーチン氏の関与を知らないだろうと指摘し、日本のメディアが、こういった遠い地域の話をあまり伝えないからだと辛口の意見を述べている。

Text by 山川 真智子