北朝鮮の「美女軍団」、厳しい審査と守秘の掟 平昌五輪に派遣へ

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 北朝鮮は、2月に開催される平昌五輪に参加を表明した。選手団に加えて派遣されるのは、「美女軍団」と呼ばれる女性応援団だ。過去にいくつかのスポーツ国際大会に派遣され注目を集めてきたが、オリンピック登場は初めてとなる。北の秘密兵器とも言える美女たちに注目が集まっている。

◆北の最強軍団。ひさびさの登場に期待が高まる
 英タイムズ紙は、ついに金正恩氏が朝鮮半島の国境を越える攻撃の準備に入ったとし、その先頭に立つのはミサイルでも大砲でも歩兵隊でもなく、「美女軍団」だとジョークを飛ばす。英インデペンデント紙は、「美女軍団」が金政権で最も人気の高い「軍隊」だと述べ、冬季五輪で注目を集めるのは、選手ではなく彼女たちだとしている。

 北朝鮮の「美女軍団」が最初にお目見えしたのは、2002年に釜山で開かれたアジア競技大会だ。フェリーで到着したカラフルな民族衣装に身を包んだ300人ほどの一団を、数百人の釜山の住民が港に並んで出迎えたという。南北が分断されたことで、北朝鮮市民は韓国人にとってある種の魅惑の対象だとAFPは解説し、競技会のスタンドで歌い踊る北のチアリーダーたちに、当時多大な関心が集まったと報じている。

 以来登場するたびに「美女軍団」の人気は上昇し、世界各国のテレビ局も彼女たちの様子を報じた。しかし、政治的緊張が高まるなか、2005年に韓国への派遣は中止された。2014年には、北朝鮮は仁川で開かれたアジア競技大会に「美女軍団」を送ると発表したが、派遣費用やその他の問題で韓国と折り合いがつかず実現しなかった(インデペンデント紙)。平昌五輪への派遣が実現すれば、実に十数年ぶりということになる。

Text by 山川 真智子