お酒を飲むと創造性がアップする 飲みすぎると逆効果 研究結果

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◆飲み過ぎには注意
 ただクリエイティブになりたければ、どんどんお酒を飲めばよいのではないかと考えるのは禁物だ。人間のクリエイティビティにとって有益な効果は、ほんの少しのアルコール量だけで到達できるものであり、それ以上の摂取はむしろ創造性を損なうものなのだという。

 また、アルコールによってあらゆる面でクリエイティブになれるわけでもないようだ。アルコールは、一点集中型の思考プロセスだけでは解決できない創造的な思考プロセスを行なう際には有効である。その一方で、アイデアを評価したり実行するための思考の際には高い認知的制御が必要となるので、それを弱めるアルコールは悪影響とのことだ。

 我々が思考する際には、理路整然としすぎて独創性を欠くときもある。お酒が体質的に弱い人には当てはまらないだろうが、もう少し創造的な思考がしたい時には一缶のビールが有効となるのかもしれない。

Text by Yota Ozawa