「普通の人」がエクストリームスポーツから学べることとは?
◆スポーツのヒーロー
私自身が行った研究の結果、エクストリームスポーツには、人間であることの意味、そして人間ができることに焦点を当てる力があるのは明らかである。しかしこれを実感するためには、社会として、エクストリームスポーツを恵みある存在として受け入れる文化面での変化が必要だ。それは、エクストリームスポーツをする人を人間行為の可能性の実例として認識する見方に変えることでもある。
ただし、街に繰り出して流行りのベースジャンピングクラブをお探しになる前に、1つ朗報をお伝えしよう。それは、一般的なアドベンチャー・スポーツにも多くの利点があることだ。そのアクティビティには、クライミング、カヤック、登山などがある。アドベンチャー・スポーツには、サッカーやクリケットのように厳格に統制された試合場などの制約を受けるマイナス材料がない。また、勝敗をかけた争いにもこだわらない。
このようなスポーツは誰に対しても開かれたものであり、エクストリームスポーツと同じく、運動をする人に健康という素晴らしい感覚を与えられるほか、自然環境と深いところでつながれる感覚を呼び起こさせてくれる。水上で、 岩肌で、山の途中で楽しみつつ、このよう感覚がすべて得られるのなら、いいことずくめではないだろうか。
This article was originally published on The Conversation. Read the original article.
Translated by Conyac