映画『007』のマドレーヌを深掘り 秘密や子ども・父親について解説
マドレーヌ・スワンは、映画『007(ダブルオーセブン)』シリーズに2作連続で登場したボンドウーマン(ボンドガール)だ。フランスの俳優レア・セドゥが演じている。作中で抱えている秘密や子どもについてなど、気になるところの多いキャラクターである。
本記事ではそんなマドレーヌに焦点を当てて、映画の見どころや魅力を紹介していく。まだ『007(ダブルオーセブン)』シリーズの映画を見ていない方にはネタバレを含むため、注意して読み進めてほしい。
目次
映画『007(ダブルオーセブン)』シリーズの基本情報
映画『007(ダブルオーセブン)』シリーズは、イギリス・アメリカ共作のスパイアクション映画だ。1962年のシリーズ1作目から2023年現在まで、計25作が公開されている。
主人公は秘密諜報員ジェームズ・ボンドだ。007(ダブルオーセブン)は諜報員たちの、001〜009まであるコードネームの中のエリートであり、殉職や引退のたびに入れ替わる。
「ボンドウーマン」「ボンドガール」と呼ばれる、ボンドに恋をする実質的なヒロインの配役も、毎回話題になる。
『007(ダブルオーセブン)』のマドレーヌ・スワンとは
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— 映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』公式 (@007movie_JP) October 23, 2021
マドレーヌ・スワンは、『007(ダブルオーセブン)』シリーズ中2作品でボンドウーマンに選ばれた人物だ。フランス人のレア・セドゥが演じている。シリーズの中で初めてボンドとの子どもをもうけたことで話題になった。
名前 | マドレーヌ・スワン |
職業 | 精神科医 |
家族 | マチルド(娘) |
演じた俳優 | レア・セドゥ |
マドレーヌの過去
マドレーヌは犯罪組織「スペクター」のメンバー、ミスター・ホワイトとその妻とのあいだに生まれた。マドレーヌがまだ幼いころ、ホワイトに家族を殺されたサフィンが家にやってきて、マドレーヌの母親は復讐のため殺されてしまう。
マドレーヌはサフィンを銃で打って逃げるも湖に落ちてしまい、サフィンの手で引き上げ助けられた。そのため、犯罪組織とつながりのあった父親を嫌悪している。
マドレーヌがボンドと出会うまで
マドレーヌは2つの大学で学んだあと「国境なき医師団」のメンバーとして働き、その後オーストリアの診療所で精神科医として働いていた。命を狙われているマドレーヌを助けてほしいというホワイトの遺言で、ボンドはマドレーヌの元に赴き、2人は出会うこととなった。
マドレーヌ役を演じた俳優レア・セドゥ
マドレーヌ役を演じたレア・セドゥは、フランスの俳優である。2013年に主演した『アデル、ブルーは熱い色』で、第66回カンヌ国際映画祭においてパルム・ドールを受賞した。マドレーヌ役はオーディションで勝ち取ったが、1回目は緊張のあまりセリフを忘れてしまい、やり直しで合格している。
『007』シリーズにおいて、別々の作品でボンドウーマンを同じ人物が演じるのは極めて稀である。描かれる時間が2作と長い分、マドレーヌの人物像がより深掘りされており、さらなる人気を博している。
名前 | レア・セドゥ |
職業 | 俳優 |
国籍 | フランス |
生年月日 | 1985年7月1日 |
代表作 |
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マドレーヌの登場1作目・映画『007 スペクター』
出典:Amazon
『007 スペクター』は、2015年に公開された『007』シリーズの24作目である。以下に基本情報・キャスト・あらすじをまとめる。
基本情報
『007 スペクター』の基本情報は次のとおりだ。
作品名 | 007 スペクター |
原題 | Spectre |
監督 | サム・メンデス |
脚本 | ジョン・ローガン ニール・パーヴィス ロバート・ウェイド ジェズ・バターワース |
製作 | バーバラ・ブロッコリ マイケル・G・ウィルソン |
原作 | イアン・フレミング |
公開日 | アメリカ: 2015年11月6日 日本: 2015年12月4日 |
興行収入 | アメリカ:約1億2千万ドル 日本:29億6千万円 |
キャスト
主人公のジェームズ・ボンドは、ダニエル・クレイグが演じた。ダニエルがボンド役を演じるのはシリーズ通算4作品目となる。ボンドウーマンはレア・セドゥ演じるマドレーヌ・スワンである。謎の巨大組織「スペクター」のボス・フランツ・オーベルハウザーは、クリストフ・ヴァルツが演じた。
主人公:ジェームズ・ボンド | ダニエル・クレイグ |
ボンドウーマン:マドレーヌ・スワン | レア・セドゥ |
「スペクター」のボス | クリストフ・ヴァルツ |
あらすじ
ボンドは、少年時代を過ごした「スカイフォール」で1枚の写真を受け取る。写真に隠された謎を突き止めるため、単身ローマへと向かう。そこで犯罪者の未亡人ルチアと出会い、悪の秘密組織「スペクター」の存在を知る。
マドレーヌの出演シーン・見どころ
精神科医として働くマドレーヌとボンドは診療所で出会い、「スペクター」を壊滅させる目的のもと、2人で行動するようになる。次第に2人は恋に落ちていく。
マドレーヌの登場2作目・映画『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』
出典:Amazon
『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』は、2021年に公開された『007』シリーズの25作目である。基本情報・キャスト・あらすじをまとめる。
基本情報
『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』の基本情報は次のとおりだ。
作品名 | 007 ノー・タイム・トゥ・ダイ |
原題 | No Time to Die |
監督 | キャリー・ジョージ・フクナガ |
脚本 | ニール・パーヴィス ロバート・ウェイド キャリー・ジョージ・フクナガ フィービー・ウォーラー=ブリッジ |
製作 | バーバラ・ブロッコリ マイケル・G・ウィルソン |
原作 | イアン・フレミング |
公開日 | イギリス:2021年9月30日 アメリカ: 2021年10月8日 日本: 2021年10月1日 |
興行収入 | アメリカ:約1億6千万ドル 日本:27億1千万円 |
キャスト
主人公のジェームズ・ボンドをダニエル・クレイグが演じた。シリーズ通算5作目となり、今作でのボンド引退を表明している。ボンドウーマンは前作に引き続き、レア・セドゥ演じるマドレーヌ・スワンである。テロリストのリーダーのサフィンをラミ・マレック、かつての「スペクター」のボスであるブロフェルドをクリストフ・ヴァルツが演じた。
主人公:ジェームズ・ボンド | ダニエル・クレイグ |
ボンドウーマン:マドレーヌ・スワン | レア・セドゥ |
サフィン | ラミ・マレック |
ブロフェルド | クリストフ・ヴァルツ |
あらすじ
引退したボンドは、マドレーヌとともにジャマイカで静かな日々を送っていた。そんな中、CIAの旧友フィリックスが彼のもとへ助けを求めてくる。やがて、誘拐された科学者の救出任務についたボンドは、過酷な状況の中で世界に脅威をもたらす黒幕の存在を追っていく。
マドレーヌの出演シーン・見どころ
ジャマイカでボンドと静かに暮らしていたマドレーヌだが、すべての過去を明かすことはできず、秘密にしていた。ブロフェルドの策略によっていっときは離れ離れになり、5年が過ぎたのち、誤解が解けて2人は和解する。そこにボンドと同じ青い目の女の子が現れる。それはボンドとマドレーヌの子どもであった。
007のマドレーヌは魅力あふれる女性
人気映画である『007』シリーズの中でも、2作連続でボンドウーマンとして描かれたマドレーヌは、特に話題となったキャラクターである。初めてボンドとの子どもをもうけた女性であり、作中でもボンドと長い時間を共に過ごしているのが特徴だ。
マドレーヌについて気になった人、秘密や子どもについて今一度考察したい人は、改めて『007』シリーズを観てみてはいかがだろうか。
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