時にはスパイのように助手席に美女を乗せて  ボンドカーはいかが?

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 美女を乗せるのに相応しいクルマとは?

 そんなお手本となるのが、スパイ映画の代表作ともいえる「007シリーズ」のボンドカーだ。ご存じの通り、シリーズを通じて主人公ジェームス・ボンドのお相手といえばセレブな美女。しかも、妖艶さも兼ね備えている。そんな彼女たちを乗せても色あせないボンドカーこそ、美女が似合うクルマではないだろうか。

 さて、シリーズを振り返ってみると、2015年に公開された「007スペクター」には、アストンマーティンDB10が登場している。実はこのクルマは、007シリーズのために作られたコンセプトカーではあるが、翌2016年日本で発表されたDB11に引き継がれていると言っても過言ではない。

                                                                                                                 

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 搭載エンジンは5.2リットルV型12気筒ツインターボエンジン。最高出力は608PS、最大トルク700Nmと強烈なパワーを発揮する。さらに2017年にはコンバーチブル・スポーツGT「DB11ヴォランテ」が追加された。こちらは4リットルV型8気筒ツインターボエンジンを搭載する。

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 そもそも007シリーズはイギリス映画ゆえ、第1作目のボンドカーとなったサンビームもイギリス車。1964年公開のゴールドフィンガーでは、現在のボンドカーのルーツともいえる特殊装備で有名になったアストンマーティンDB5が登場している。じつは、このDB5はその後も何度か登場しているのだ。とはいえ、すでに登場から半世紀近く経過しているクラシックカー。さすがに所有するにはそれなりの覚悟が必要だ。

 現実的なところでは、「ダイ・アナザー・デイ(2002年公開)」に登場したV12ヴァンキッシュだろう。NA5.9リットルV型12気筒エンジンは、460ps、535Nmを発揮。パドル付き6速ATを組み合わせる。新車価格は約2750万円。現在の中古車価格は、すでに最終型の生産が終了してから13年を経過しているが、個体が少ないこともあるのだろう1500万円前後と高値をキープしている。

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 初代作品からボンドカーはほぼイギリス車が占めていたが、トゥモロー・ネバー・ダイとワールド・イズ・ノット・イナッフの2作はBMWが採用されている。前作はセダンの750iL(E38型)、後作がオープン2シーターのZ8。実は、この2作にドイツ車が使われたことで、ファンからは「ボンドカーはイギリス車であるべき」と批判が出たという。

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 中古車価格はZ8自体の個体数が少ないこともあり、すべてが価格応談となっている。5リットルV型8気筒エンジンを搭載する2シーターオープンという希少性もあり、新車価格が約1500万円だが600万円台で取引されているようだ。

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 一方、E38型750iLはロングホイールベースボディに5リットルV型12気筒エンジンを搭載する最高級サルーンだが、中古車市場では100万円以下となっている。その次モデルとなるE65でも750Liは100万円台からと意外にもリーズナブルなボンドカーとなっている。

Text by 小野 真人

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