日本各地にある公共トイレ 訪日外国人の約9割が温水洗浄便座を希望

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トイレなど水まわり住宅総合機器メーカーのTOTOが、訪日旅行者向けに実施した「インバウンドの日本の公共トイレに関する意識調査」の結果を公表。

訪日旅行を体験したことのある外国人の88%が、公共トイレに「温水洗浄便座」を希望しているという結果が明らかになっています。

訪日外国人の88%が公共トイレに温水洗浄便座を希望

調査は2023年9月12日~19日と11月16日~27日に、イギリス、アメリカ、オーストラリア、中国、シンガポールインド地域の1,000人を対象に実施。

新型コロナウイルス感染症の拡大前後を比較すると、旅行中に使用する公共トイレの清潔度合いを気にするようになったかという問いに対して、全体の93%が「そう思う」と回答しています。

訪日中、公共トイレで良かったところについては、46.3%が「清掃が行き届いている」と回答。

39.7%が「温水洗浄便座の設置」と答えています。

「悪臭がしない」に対しても、35.8%が肯定的な意見を示し、衛生面に満足している声が多い印象です。

訪日中に利用する公共トイレに「温水洗浄便座」が設置を望むのは、88%にのぼっていました。

これは2018年度の55%から大幅に増加した結果です。

また、全体の平均80%が母国でも「温水洗浄便座」の設置を望んでいることも明らかになりました。

「温水洗浄便座」を設置したい理由は、「排便後に清潔にしたい」「便座が冷たくないこと」「日本で試してみたかった」という意見が上位に上がっています。

また、訪れた飲食店や商業施設のトイレの清潔度合いが、その場所の印象を大きく左右すると感じる人が多い結果に。

新型コロナウイルス感染症拡大の影響から、トイレの印象が感染症対策への配慮を判断する一因になると感じる訪日外国人も約半数いるのです。

日本が誇る温水洗浄便座が、世界に広く認知されている結果となったようですね。

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Text by 本間才子