休憩スペースにも!? トラック運転席上の“謎パーツ”、奥深い正体とは
◆秘密の休憩スペースに
エアデフレクターの2つ目の役割は、より快適な空間を運転手に提供することだ。エアデフレクターの一部製品では、内部が小部屋になっている。長距離を運転したドライバーが横になり、疲れを取ることができるベッドスペースだ。助手席の上部に連絡用のハッチが設けられており、ここから昇ってアクセスする。
また、独立したベッドスペースとして利用する以外にも、運転席からエアデフレクター内までを一体化した空間設計とする手法もある。この場合、ベッドスペースが存在しない代わりに、運転席にゆとりある天井高が実現する。例としていすゞは、ハイルーフキャビンとしてこのような装備を展開しており、ドライバーの気持ちにゆとりを生む設計としてPRしている。従来は頭のすぐ上に天井があったところ、屋根を数十センチかさ上げするだけで、圧迫感は大きく軽減する。追加で生まれたスペースを生かし、業務用品や生活用品などを保管できる収納棚がフロントウインドウの上方に付加されている。