「劇的モデルチェンジ」新型日産リーフ、米国でも反響 革新的デザイン、航続距離も好評
日産自動車
日産リーフが第3世代となる2026年型で大幅な進化を遂げた。SUV風のクロスオーバーボディを採用し、最大600キロ以上の航続距離を実現。従来モデルの課題も解決した革新的なEVとしてアメリカでも注目されている。
◆革新的デザインに「2020年代で最も劇的なモデルチェンジ」の声
米ドライブ誌は新型リーフのデザインについて「2020年代に入ってから見たなかで、最も劇的かつ優雅な世代交代のデザイン進化」と高く評価している。
「先代リーフのハッチバックデザインは良くも悪くもない無難なものだったが、新型のクロスオーバーボディは魅力的で特徴的でありながら、奇抜さや時代遅れ感がない絶妙なバランスを実現している」と分析。同誌は14.3インチのデュアルディスプレイや、「比較的低価格帯の車としてはかなり斬新」な調光式パノラマルーフの採用も注目点として挙げている。
新型リーフは流線型のSUVボディでありながら、空気抵抗係数(Cd値)0.26を実現した(旧型は0.29)。格納式ドアハンドルや平らなアンダーボディなどの工夫により、優れた空力性能を達成している。
充電システムでは、運転席側フェンダーにJ1772ポート、助手席側フェンダーにNACSポートという2つの充電口を配置。米カー&ドライバー誌は「現在の充電環境に対する興味深い解決策」と評価し、多くの自動車メーカーがNACSポートへの移行を進めるなか、既存のJ1772やCCS充電器にも対応できる実用的な配慮だと指摘している。
◆航続距離300マイル越えの安心感
新型リーフは52kWhと75kWhの液冷式リチウムイオンバッテリーを搭載し、75kWh仕様で最大303マイル(日本、欧州はWLTC基準で600キロ以上)の航続距離を達成した。米モータートレンド誌は、これは「リーフが初めて300マイルの航続距離という心理的な節目を突破した」ことを意味し、多くの購入者にとって重要な指標となると述べている。
パワートレインについては、すべてのリーフは前輪を駆動する単一の電動モーターを搭載し、75kWhバッテリーと組み合わせて最高出力160kWと354Nmのトルクを発生する。これは旧型の最上位モデルと同じ出力だが、トルクは15Nm向上している。
◆ジューク以来の個性が復活
カー&ドライバー誌の読者は、デザインを高く評価したようだ。
「ジュークの生産中止で顧客は嘆いていたが、その声に日産が耳を傾けたことは素晴らしいことだ」
「テスラには手を出さない多くの人々にとって、これはかなり競争力があるように思える」
「全体的に完璧だ。リーフは奇抜な新製品から、本格的な車へと変貌を遂げた」
ドライブ誌の読者の意見は分かれた。
「確かに見た目はずっと良くなったけど、この 10 年で最高とは言い切れないね。今のところ『最も見違えるほど良くなった車』の称号はプリウスがふさわしい」
「外観から判断すると、この新型リーフは世間を騒がせるような車ではないが、現行や旧型のリーフからは大幅な改良になったと言える」
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