「ソルテラよりかっこいいけど…」スバル新型EV「トレイルシーカー」、米ファンの反応は
Subaru of America, Inc.
米スバルが新型電動SUV「トレイルシーカー」を公開した。同社にとっては既存のソルテラに次いで、2台目となるEVで、ソルテラよりもボディが大きくなり、パワフルなEVシステムを備えている。アウトドア好きのニーズを踏まえ、高い実用性と優れた悪路走破性を実現した。
◆375hpのデュアルモーター、0-100加速は4.4秒
新型EV「トレイルシーカー」にはデュアルモーターが載り、約375hpを発揮する。パワフルな動力系統が威力を発揮し、0-60mph(0-100km/h)加速をわずか4.4秒でこなす。
トレイルシーカーは74.7kWhのバッテリーを積み、1回の充電で約260マイル(約418キロ)を走る。ソルテラの2026年モデルは285マイル(約459キロ)の航続距離となっており、これには及ばない。しかし、現行ソルテラの222〜227マイル(約357〜365キロ)と比べるとかなり数字が伸びた。

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最大150kWの急速充電に対応し、こちらも現行ソルテラの100kWと比べると大幅に向上した。バッテリーを最適な温度に調整する機能がついており、これで充電時間を短くできる。
◆オフロード性能と広い荷室で冒険をサポート
トレイルシーカーは地上高8.3インチ(約211mm)を確保し、オフロード走行を余裕でこなす。雪/土、および深雪/泥に対応するX-Modeを搭載し、さまざまな路面状況に適応可能だ。ソルテラと比べて車体は6インチ(約152mm)長く、約1インチ(約254mm)高くなっている。
米モータートレンド誌は、グリップコントロールやダウンヒルアシストコントロールなどのオフロード走行補助機能を取りあげ、未舗装路や悪路でも安定して走れると紹介している。また、車体の大型化に伴い荷室が広くなった点も嬉しいメリットだ。

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荷室には120V電源を備え、キャンプ用品などへの電力供給が可能だ。また、ルーフレールも標準で装備されるなど、アウトドアを力強くサポートする。
◆素晴らしいデザインだが、EV化には不満も
米カー&ドライバー(1、2)の読者からは、デザインへの期待を込めたコメントが寄せられている。
「スバルのデザインにしては、というわけではなく、一般的に考えても全体的に素晴らしいと思う。スバルのほかのクルマにもこのようなデザイン言語を取り入れてほしい。全体的にとてもシャープな印象だ」
もっとも、EVへの舵切りや航続距離については不満もあるようだ。
「2.4リットルターボを積んで、アウトバックとして売り直せば、何百万台も売れるだろう」
「スバルがこの道を進んでしまったのは悲しい。EVはひどい」
「スバルは航続距離を300マイル以上に伸ばす方法を考えなきゃいけないね…。300マイルって、正直2〜3年前の標準レベルで、今では多くのメーカーがSUVで350〜400マイルを目指してきてるから」
米ドライブ誌の読者も同意見のようだ。
「スバルのEVを選ぶ理由がどこにある? スバルをスバルたらしめているものが何一つない」
「ソルテラよりかっこいいけど、航続距離と充電の遅さのせいでやっぱりなしかな」
トレイルシーカーは2026年に発売予定で、価格はまだ発表されていないが、カー&ドライバーは、4万5000ドル(約650万円)程度から始まると予想している。

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