「非常に効果的だ」レクサスGX、海外誌がオフロードで驚いた機能は?

Lexus

◆E-KDSSを初搭載
 新型レクサスGXの新機能として、「オーバートレイル」トリムに搭載の「E-KDSS(エレクトロニック キネティック ダイナミック サスペンション システム)」が注目されている。このシステムは、路面状況などに応じて前後のスタビライザーを独立して電子制御し、市街地での安定性とオフロード走破性を両立させるものだ。

 モーター・ワンは、E-KDSSはオフロードでの走行性能を大きく向上させており、「驚異的に効く」と評価する。アリゾナ州ツーソンにある中難度のトレイルで試乗したところ、先行するGX車が起伏の上でタイヤを見事にさばく様子が観察でき、自車においても「タイヤとサスペンションが自分の足元で動き回るのを感じることができた」という。

 カー&ドライバー誌は、従来のKDSS技術は前後のアンチロールバーを同時に無効にしていたが、E-KDSSはECUを使用して独立してバーを無効にすることができると解説。障害物に遭遇した際、各端が順次作動することで、斜めの溝を通過する際のヘッドの揺れが大幅に減少するという。より洗練されたサスペンションの印象を与えると述べている。

◆計6トリムで展開
 新型レクサスGX550は、多様な嗜好に応えるためにラインアップを拡充した。GX550シリーズは、基本の「プレミアム」、アウトドア指向の「オーバートレイル」、最上位の「ラグジュアリー」の3つのトリムを展開する。さらに、それぞれについて「プレミアム+」といった具合に、オプションの選択肢などを拡充した「+」版が用意される。

 新型GXは、日常の運転においても、オフロードでの冒険においても、ドライバーに安心感を与える設計となっている。BMW X5やメルセデスベンツ GLEなど高級車のラグジュアリー感にこそ一歩譲るものの、その乗り心地と性能は高い評価を受けているようだ。現在アメリカで、6万4250ドル(約962万円)からの価格で販売中だ。

Text by 青葉やまと