「最安」日産リーフが米EV優遇策でさらに安く 2万6000ドル下回る

Nissan

 日産のアメリカ法人は7日、連邦政府が用意する電気自動車(EV)税額控除制度について、リーフが再び適用対象となったことを発表した。リーフのバッテリー部品が政府の要件を満たしたことによる。EVとしてすでに安価なリーフは、2万9280ドル(約431万円)からの価格で販売されている。3750ドル(約55万円)の部分的優遇措置を受けることで、実質価格は2万5530ドル(約376万円)からとなる。

◆「バーゲンプライス」の地位を固める
 カー&ドライバー誌(3月7日)は、「リーフはすでにアメリカで販売されている最も安い新型EV」であると指摘し、今回の措置によって「バーゲンプライスの地位をより確固たるものにした」とみる。控除適用前価格の2万9280ドルの時点ですでに、現在アメリカで販売されている新車EVとして唯一、3万ドルを切る価格だ。

 リーフは以前も連邦政府奨励金7500ドルの半額を部分適用し、3750ドルの控除対象であった。12月31日で失効したが、バッテリー部品がIRA要件(製造または組み立ての50%以上を北米で行っていることなど)を満たすことを日産が証明したことで、再び控除適用対象となった。

 オート・ブログ誌(3月6日)はリーフについて、「古くなりつつはあるが、手頃な価格で、一部の人々の目にはむしろ魅力的に映るEV」とし、価格面で訴求力があると分析している。

 カー&ドライバー誌の読者は、「このEVがお買い得かというと、まあ妥当といったところだと思う」と所感をコメントした。「今手に入るベストなクルマというわけではないが、航続距離を超えて出掛けることがほとんどないのであれば、価格を鑑みればその価値はあるのでは」との見方だ。

Text by 青葉やまと