日本の軽トラ、アメリカの愛好家の間で人気 25年以上前の中古車が快走
◆手頃な値段、大型ピックアップが苦手な道も楽々
軽トラは比較的安価に入手でき、ビジネスからレクリエーションまで幅広い用途で活躍している。
自動車メディアの米トップスピードは、ホンダ・アクティ、スズキ・キャリーなどが人気だと紹介している。スズキの軽トラックは現地ディーラーでも手に入るが、新車でも1万3000ドル(約187万円)から購入可能で、2万ドル前後のフォードやヒュンダイのコンパクト・ピックアップに比べて経済的だ。軽トラの中古になると最安で1000ドル(14万円)前後で手に入る。
軽トラックの魅力は、価格面での手頃さにとどまらない。同記事は、「日本の軽トラックは、農作業、軽貨物輸送、レクリエーションなど、さまざまな用途に使える万能車である」と強調する。さらに、「狭い道路や混雑した都市環境を移動するのにも理想的である」と述べている。
現地でまだ比較的珍しい軽トラは、人目をひくことも利点だ。引っ越し会社を営むディズブローさんは、ビジネスインサイダーに対し、「人々はそれ(自身の軽トラ)を見て、微笑まずにはいられないんです」と述べ、ユニークなスタイルが無料の広告塔のようになっていると語った。
◆メンテ・カスタマイズは高価も、愛着ひとしお
一方、課題は長期的なコストだ。スペアパーツが手に入りにくく、ビジネスインサイダーが報じる事例では、ワイパーの交換に約250ドル(3万6000円)を要した。
凝ったカスタマイズも費用が膨らむ原因となる。トップスピードは、中古の軽トラは平均約4500ドル(約65万円)ほどで手に入るものの、カスタマイズや改装によっては8500ドル(約122万円)ほどの投資を覚悟するようアドバイスしている。
もっとも、DIYでのカスタマイズは、もはや日本の軽トラを愛用するうえで楽しみの一つともなっている。トップスピードは、オーバーランド仕様やリフトアップ仕様など、さまざまなスタイルがYouTubeで紹介され人気を集めているという。
アメリカのオーナーたちは、安価に購入できて実用性が高く、自分だけのカスタマイズで創造力を発揮できる軽トラと、愛着をもって付き合っているようだ。
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