日本の軽トラ、アメリカの愛好家の間で人気 25年以上前の中古車が快走

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 日本の軽トラックが、アメリカの自動車ファンの間で注目を集めている。コンパクトなサイズ、手頃な価格、仕事から趣味まで多用途に活用できる汎用性など、独自の特性が受けているようだ。

◆小さなボディが秘める大きな可能性
 コンパクトなサイズと効率性で知られる日本の軽トラックは、アメリカで従来人気のピックアップに対し、費用対効果の高い選択肢として人気を集めている。小型ボディゆえの小回りと機動性の高さも評価されているようだ。

 48歳男性のディスブローさんは、妻と訪れたノースカロライナ州で偶然、日本の軽トラックを目にした。一目惚れした彼は、およそ4500ドル(約65万円)で購入し、さらに3000ドル(約43万円)をかけ、自身の引越し会社で活用できるようカスタマイズした。小さなマンションの引っ越し客に人気があり、大型バンでは不可能な狭いスペースも移動できる、と米ビジネスインサイダー誌に語る。

 いわゆる25年ルールにより、製造から25年経った中古車は、アメリカの保安基準検査を経ずとも合法的な輸入が可能だ。JDM(日本仕様車)の輸入ルールが応用されている。

 米テクノロジー専門メディアのスラッシュギアは、重い牽引(けんいん)や高速道路での高速走行を除けば、大型ピックアップに匹敵する働きが可能だとしている。現地でもフォード「マーベリック」など小型のピックアップトラックがあるが、一般的なディーラーで見つけることが難しく、日本からの個人輸入を加速しているという。

Text by 青葉やまと