「業界を変える」食品会社を立ち上げたミシェル・オバマの思いとは

Mary Altaffer / AP Photo

 ミシェル・オバマが、子供の健康に配慮した食品を提供する会社「プレジ・ニュートリション(PLEZi Nutrition)」を立ち上げた。その狙いとは。

◆楽しさを奪わないブランド
 5月3日、ミシェル・オバマが「より健康な次世代の子供たちを育てることを応援するための社会貢献企業(パブリック・ベネフィット・カンパニー)であるプレジ・ニュートリション(以下、プレジ)を立ち上げたことが発表された。プレジのミッションは、栄養、おいしさ、真実を追求し、アメリカにおける子供向け食品・飲料の製造・販売に関して、より高い基準を設定することだ。

 プレジの最初の製品は、子供向けのフルーツジュースのボトルだ。ウェブサイトを見ると製品の特徴として、一般的に市場に出回っているジュースとの比較で砂糖を75%カット、砂糖無添加、1本あたり2グラムの繊維質、子供が好きなフレーバーとの説明がある。現在展開されているのは、トロピカル、オレンジ、アップル、ブルーベリーの4つのフレーバー。フルーツのイラストが描かれたポップでカラフルなデザインも特徴の一つだ。

 サイトには、「ダメと言うのは楽しくない(Saying “No” is No Fun)」との見出しがある。子供にダメと言い続けるのは、簡単なことではない。禁止するのではなく、オルタナティブな選択肢を与えるというのがプレジのアプローチだ。

Text by MAKI NAKATA