英国人の心を掴んで離さない 日産GT-R NISMO「真に魅力的でカリスマ的」
◆もっと洗練することもできるが、武骨な魅力も
カー誌は課題として、アイドリング時にはそれなりにシートを振動させるため、ロードカーとして捉えてしまうと洗練性を欠くようにも感じられると指摘している。流行に乗らず、武骨さを貫いているのもGT-R ニスモらしさと言えるかもしれない。電動化、半自動運転アシスト、小型化といった流れに乗らないGT-R ニスモは、「衝撃的なことに、ちょっとした遺物のようにも感じられる」と同誌は述べている。
トップ・ギアのレポーターも、コンソールが旧式で複雑なことから、まるで旧型のプレイステーションのようだとの評判があると述べている。また、現在でも機械式のハンドブレーキを採用しているのは珍しいと指摘する。一方で視聴者からは、ハンドブレーキが悪いわけではないとする擁護の声が上がっている。また、「このGT-Rはいまだ、今日までに製産されたクルマでベストなものの一つだ」と述べ、色あせない魅力があると主張する視聴者も見られた。
◆GT3のエンジンで性能を向上
GT-R ニスモは3.8リットルV6ツインターボを搭載し、最大590 bhpを生じる。カー誌によると、これはレース専用仕様のGT3から開発成果を譲り受けたもので、GT-R R35よりも14.5%軽量化されているほか、20%ほど高速に回転数を上げることができるという。イギリスでは長らく大きなアップデートがないが、いまだに愛されているクルマの一つだ。
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