スズキ、インドで最も売れているバン「イーコ」の新型を発売 約80万円から

Maruti Suzuki

◆エンジンとパーツの共通化で低価格を実現
 オート・カー誌インド版は、マルチ・スズキが「厳格化された一連の新排ガス規制であるリアル・ドライビング・エミッション(RDE)の実施に先立ち、エンジンのラインナップを簡素化してきた」と指摘する。同社はスズキ アルト800の製産を中止し、この車種だけのために製造されてきた796ccを廃止する計画だ。同様に、イーコでのみ採用されていた1.2リットルGシリーズエンジンを廃止し、今回新たに用意されたKシリーズを代わりに採用する。このようなパワートレーンの合理化により、低価格を実現しているようだ。ただし新型は13モデルすべてで、従来型よりも5万ルピー(約8万円)の値上げとなっている。

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 価格が上昇した代わりに新たなステアリング・ホイールを導入し、インパネを中心に改善が施された。インパネは極めてベーシックな作りではあるものの、新型は計器類がアナログからデジタルに更新されている。速度計、燃料計、ODOメーター、トリップメーターをデジタルで表示する。オート・カー誌は、ステアリングとインパネのどちらも、マルチ・スズキがインドで販売するコンパクトSUV「エスプレッソ」およびコンパクトハッチの「セレリオ」と共通化されたパーツだと指摘している。

 カートックはこのほか、エアコン吹き出し口やスイッチ回りのデザイン変更があると指摘している。インフォテインメントは搭載しないが、後付け用のスペースが設けられている。

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Text by 青葉やまと