「素晴らしく奇妙で速い」米凱旋のトヨタ新型クラウン、新鮮な感覚が現地で話題

トヨタ自動車

◆SUV化で生まれた意外な利点
 トヨタ クラウン クロスオーバーについてジャロプニック誌は、長所を多く挙げている。ラグジュアリーでこそないものの、「トヨタは完璧なパフォーマンスを実現し、スタイリングでも良い仕事をしている」との評価だ。新型のハイブリッド・ドライブトレーンが奏功し、「このサイズのクルマとしては速く感じられる」という。後輪にパワーが乗った走りを実感し、「正統なスポーツセダン」との印象を抱いたようだ。

 同誌によると、セダンとSUVのあいの子となったクラウン クロスオーバーは、意外な利点を生んだ。車高が両者の中間くらいとなっており、乗り降りがしやすくなっている。同様に、視界の良さもポイントとなっているという。SUVほどではないがセダンよりも高めの視点のおかげで、運転中に周囲の状況を把握しやすいと同誌はいう。

 インテリアについてカー&ドライバー誌は、「派手さはないが、上質なマテリアルを使い完璧に組み立てられており、惜しまれつつ姿を消したランドクルーザーを想起させる」と評価している。

◆アメリカでは3グレードで登場
 トヨタ クラウンはアメリカで3つのグレードで登場する。エントリーモデルから順に「XLE」「リミテッド」「プラチナ」となり、いずれも標準でハイブリッド・エンジンを搭載する。プラチナでは、オプションでハイブリッド マックス(日本名「デュアルブースト ハイブリッド」 )を選択可能だ。

 米国では2023年初めにディーラーに到着する予定だ。

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Text by 青葉やまと