「素晴らしく奇妙で速い」米凱旋のトヨタ新型クラウン、新鮮な感覚が現地で話題

トヨタ自動車

 フルモデルチェンジを遂げ、16代目を迎えたトヨタ クラウン。シリーズの4バリエーションのうち、国内では現在、クロスオーバー版のデリバリーが始まっている。トヨタ自身が「フラッグシップのあり方を再定義する」と意気込むように、ひときわ目を引くスタイリングだ。グローバル展開先のひとつとなっているアメリカでも、セダンのようでいてSUVのようでもあるポジショニングが話題となっている。

◆セダンでありクロスオーバー? 新鮮な感覚がアメリカで話題
 アメリカでは1972年を最後にクラウンの登場が途絶えており、新型はほぼ51年ぶりだ。クラウンといえば当時のセダンのイメージが強く、SUVテイスト全開で登場した新型クラウンのルックスとのギャップは、新鮮な驚きをもたらしているようだ。アメリカでの販売においてはモデル名に「クロスオーバー」が含まれず、単に「トヨタ クラウン」となっている。このことも奇妙な感覚に拍車をかけているのだろう。米自動車専門誌のジャロプニックは、「セダンのふりをしたクロスオーバー」であり、「良い意味で奇妙」だと述べている。

 ロード&トラック誌は、「2023年型トヨタ クラウンは、スポーツ・セダンを目指している」と受け止めている。ファミリーSUVのハイランダーと比べ全長が1インチ(約2.5センチ)短いだけだとのサイズ感を指摘し、「この米国向け新モデルをコンパクト・クロスオーバと間違えたとしても納得のいくことだ」と述べている。同誌はトヨタの開発チームの意図も紹介している。セダンよりもSUVが勢いに乗る現在のアメリカ市場を念頭に、クラウンのネーミングを使いながら新しい企画に挑戦したという。

Text by 青葉やまと