米ファンも待望のGRスープラMTモデル 試乗した米誌「トヨタのiMTは完璧」
◆iMTシステムは「完璧」な出来栄え
GR スープラ 3.0 MTは、トヨタが開発したマニュアル・トランスミッションのiMT(インテリジェントMT)を搭載している。好みに応じてインフォテインメントの画面から解除することも可能だが、ユタ州のサーキットを実際に走行したモーター・トレンド誌は、トヨタのiMTシステムが「完璧であることが証明された」と感嘆している。
本来、鋭いコーナリング時にスムーズな走行を維持するためには、ブレーキと同時にアクセルを踏み込みエンジンの回転数を維持する「ヒール&トゥ」のテクニックが求められる。一方、iMTのレブマッチシステムは、シフトチェンジの際に自動でエンジンの回転数を合わせてくれる仕組みだ。モーター・トレンド誌は、ギアのアップ・ダウンを繰り返すと「ただただ圧倒されてしまう」と述べ、その出来栄えに驚いた模様だ。同時に記事は、望むらくはMTモデルがもう少し早く登場してほしかった、と小さな苦言を添えている。
米CNETは実際にテスト走行を行ったうえで、「どのギアでも力強さを発揮し、またその際、直列6気筒が素晴らしいサウンドを奏でる」と評価している。デフが十分に効いていることから左右の安定性も良く、コーナリング時のピッチやロールも適切な範囲となっているとの評価だ。登場に長年を要したMTモデルだが、待つだけの価値はあったようだ。
◆今秋北米に登場
6速MT設定が追加されたGRスープラ2023年モデルは、今秋北米で発売となった。2人乗りの2ドア・ハッチバックのスタイルで、ベース価格は5万3595ドル(約747万円)となっている。日本ではGR スープラ「RZ」グレードに6速MT仕様が設定されている。
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