「遅れているようで革新的」マツダCX-60、英メディアの評価は?
マツダのプレミアムSUV「CX-60」が9月に日本で発売された。一足先に8月に発売となったイギリスでは、堅実なオールラウンダーだとの評価が出ている。
◆競合多いプレミアムSUV市場で、立ち位置を見出せるか?
マツダ CX-60は、大容量エンジンと魂動デザインを特徴としている。ただし英カー誌(8月24日)は、プレミアムSUV市場にはすでに多くの競合が存在すると指摘し、ライバル勢に目立った差をつけることができるかを課題に挙げている。高価格帯ではメルセデスベンツ GLC 300 e 4MATICや、アウディ Q5 TFSI e、これよりも手頃なものではプジョー 3008やトヨタ RAV4 PHVなど、高価格帯SUVの競合は数多い。
同誌はパワートレインとスペックの面では、少なくともプジョーやトヨタに対して競争力があると分析しているようだ。EV走行で39マイル(約63キロ)を確保した航続距離、2.5リットルガソリンエンジンとモーターによる駆動に、AWD走行仕様となっている。大容量の4気筒自然吸気エンジンを搭載した点について、同誌は「型にはまらない」設計だと評価している。マツダは今後、マイルドハイブリッドのラインナップを追って拡充し、3.3リットルディーゼルおよび3.0リットル直列6気筒を投入する予定だ。
英オート・エクスプレス誌(8月24日) は、「マツダ初の本格的なプレミアムSUVは入念に作られている」と評価している。ライバルのなかには航続距離で叶わないものもあるが、CX-60はドライビング性能で十分な実力をもっているとの分析だ。ただし、オールラウンダーであるものの、競争の激しい市場においてずば抜けて秀でたポイントがない点は課題だとしている。
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