「最も魅力ある新型EVの一つ」トヨタ初のBEV『bZ4X』、イギリスで期待大

トヨタ自動車

◆デザインも乗り心地も優秀
 bZ4Xのスタイルとして、非常に垢抜けた印象を抱く人も多いのではないだろうか。カー誌は、大きく傾斜したリアウインドウがスタイリングのアクセントとなっており、クーペからリアワイパーを取り除いたような「非常に流行っているデザイン」を採用していると評価する。ちなみにサイズ感に関しては、全長でRAV4よりも9センチほど長く、全高はやや低くなっている。

 同誌は試乗も行っており、bZ4Xの生み出すドライブフィールにひととおり満足した模様だ。ここ最近のミッドレンジEVに期待される性能を満たしており、気持ちの良い加速感を実感できたと評価している。乗り心地とハンドリングは、20インチ・アロイホーイルを履いた2トンのSUVとしては「実際のところ非常に優秀」だと評価している。

 英オート・カー誌もスムーズな走り出しと穏やかな乗り心地だと述べており、総じて評判は良いようだ。

◆510キロの航続距離
 プラットフォームはRAV4などで実績を重ねているTNGAをベースに、そのEV版となる「eTNGA」を採用した。バッテリー容量は71.4kWhとなる。気になる航続距離は、基本のFWDモデルで317マイル(約510キロ)と上々だ。プレミア版のAWDになると、257マイル(約413キロ)とやや劣る。カー誌は少なくともAWDについて、試乗中にも近い数字の残距離表示を確認できたため、カタログ値に近い実走性能を期待できるのではないかとしている。

 4WDモデルは4万8350ポンド(約780万円)から、2WDモデルは4万1950ポンド(約677万円)からの設定で、すでにイギリスで販売中だ。

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Text by 青葉やまと