90分で2年分が完売、英国向けトヨタGR86 「最後」予測で駆け込み
◆GT86をより完璧に
EVO誌はGR86の特性について、GT86との比較する形で論じている。GT86は完璧なクルマにはほど遠かったが、「楽しさと苛立ちの境界線をあれほどまでに巧みにぼやかしたスポーツクーペは、ほかに思い当たるものがない」とも記事は述べ、GT86への愛着を表現している。低中速のトルク不足や荒い乗り心地など欠点も目立ったが、キビキビとしたステアリングや満足感すら感じられるギアチェンジなどに好印象を抱いたという。こうした「私たちがGT86の核と感じてきた特性」が、GR86にも継承されていると記事は評価している。さらに、乗り心地については、GT86から顕著な改善が期待できそうだ。ボディシェルはより硬質となり、リンク式サスペンションと相まって「印象的」なまでの効果を生んでいるとの評価だ。
英オート・エクスプレス誌(5月26日)も、GT86をより研ぎ澄ましたものがGR86になったとの見解だ。「GR86でトヨタは、すでに非常に優れたスポーツカーであったGT86を、その価値観を堅持しながらも完成へと導いた」としている。
◆エンジン改善で出力強化
トヨタ GR86新型は搭載の水平対向4気筒エンジンを2.0Lから2.4Lへと強化し、最高出力は231bhpとなっている。最大トルクは45Nmアップの250Nmとなった。3700rpmからピークトルクを発揮でき、従来の弱点を改善している。なお、純正ターボチャージャーのオプションは用意されない。
すでに完売しているが、販売価格は2万9995ポンド(約498万円)からとなっていた。
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