“カルト的人気”インテグラが北米で復活 米誌「ノスタルジー掻き立てる」一方、物足りなさも?

アキュラ

◆新鮮味のなさには落胆も
 一方、米カー&ドライバー(5月26日)は少し厳しい評価を送っている。アキュラ インテグラを2つの視点で捉え、どちらにしても魅力がないとの考え方のようだ。直近のアキュラの流れのなかで捉えれば、マニアには支持されていた先代までと同様、「がっかりするような新モデル」だという。また、本来目指しているであろう高級寄りの市場セグメントに対しては、アウディA3やメルセデス・ベンツCLAにはラグジュアリー感で及ばないとしている。

 新奇性のなさも同誌の不満の要因となったようだ。「実際のところ、これはアキュラの系譜の重大な分岐点になるようなものではない」と記事は述べ、「よく見るホンダのコンポーネントを飾り立て、別のバッジを貼り付けたもの」にすぎないと嘆く。ただし、パワートレインについては適正なアップデートが施されたと述べ、その進化を認めている模様だ。

 モーター・トレンド誌は、かつて絶大な人気を誇ったインテグラの特徴として、ポップアップ式のヘッドライトやクーペ・スタイル、最大8000回転までのエンジンなどが印象深かったと述べている。新型はこうしたポイントがなくなった以上、「INTEGRA」の文字が刻まれたバンパーなどだけでは「長年のインテグラ愛好者たちにとっては物足りない」と同誌はみる。ただし、バランスの良さとプレミア感は健在であり、かつての愛好者の子供世代であれば違和感なく受け入れられるかもしれないとの評価だ。

◆16バルブI-4搭載
 新型アキュラ インテグラの最大の特色は先進的なパワートレインといえるだろう。エンジンはターボチャージ付きDOHC・16バルブ直列4気筒で、最大出力は200 hp・192 lb-ftとなる。6速MTまたはCVTから選択可能だ。

 2023年型インテグラは、ベース価格3万1895ドル(約406万円)からの設定で、6月にアメリカで発売される。

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Text by 青葉やまと