「スープラより…」日産Z新型、米誌はライバル車との差に注目
日産の米国部門は今夏、待望の新型「Z」(国内の「フェアレディZ」に相当)を発売する。新型はZの伝統を受け継ぎつつ、高出力エンジンの搭載でドライブの興奮をかき立ててくれそうだ。5月16日には3万9990ドル(約517万円)からとの価格が発表されており、ライバル車種と比較した値ごろ感にも注目が集まる。
◆新型で興奮を取り戻す
米カー&ドライバー誌(5月16日)は「2023年型の新型Zで日産は、興奮を取り戻したいと考えているのだ」と革新に期待を寄せる。既存モデルからは2ドア、後輪駆動、ハイグレード6気筒エンジンなどの特性を譲り受けつつ、350Zと370Zで盤石なものとした、手頃なパフォーマンスカーの立ち位置もキープした。一方で進化を遂げた「VR30DDTT」V6ツインターボ・エンジンは自然吸気の370Zから68hp/80ポンド・フィートの向上を果たし、400hp/350ポンド・フィートとなった。
日産は0-100キロ加速性能を公表していないが、米ロード・ショー誌(5月15日)は以前より15%向上し、MTモデルでは4秒台前半ないし中盤をマークするとの情報を紹介している。先代と並走させれば「追加で得られた加速は歴然だ」と同誌は述べており、1600rpmから最大トルクを発揮できる新型Zは中速域の伸びで有利だとしている。同誌は総評として、400馬力の強力なエンジンと力強いドライビングダイナミクスを備えた新型Zは非常に有望だと評価。「先代より大幅に進化しており、日本車のスポーツカーセグメントを揺るがす可能性がある」と述べている。
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