ホンダ ナビ、米誌試乗「すぐ時速70キロ超まで加速」「21万円の価値あり」

本田技研工業

 ホンダは北米にて、小型ファンバイクの「ナビ」を来年1月から販売する。もともと東南アジア市場での移動の足として親しまれてきたナビだが、北米のバイク愛好家たちも満足させる存在となりそうだ。アメリカのバイク誌などがすでに試乗レビューを掲載しており、小型ボディの印象に反してかなり快適な走行を楽しめると評価している。

◆快適なパートナー
 米ジャロプニック誌(11月23日)は「路面テストを通じて、ナビが一緒に駆け回るパートナーとして、かなり快適かつ思いのままに動くと感じた」と述べている。同誌は交通量のさほど多くない、カリフォルニア州オレンジ郡の沿岸地帯でテストを行った。天気も良く道も混雑していない条件のもと、市街地や郊外を駆け回るのにとても適しており、時間も有効に使うことができると実感したという。コンパクトな外観に反し、駆動力も十分だったようだ。試乗した記者は体重130キロ超と大柄だったが、「しかし、比較的素早くスピードに乗せてくれるだけのガッツがあった」と評している。

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 米サイクル・ワールド誌(11月29日)は、109ccのエンジンを備えるナビには、50ccスクーターをはるかに凌ぐ加速力があると解説している。また、CVTの採用により、変速の手間を省いたこともプラス評価となった。時速45マイル(時速72キロ)まではすぐに加速でき、そこから粘れば時速55マイル(時速89キロ)まで引き上げることが可能だ。低めのシート高から得られる印象に反し、乗り心地もかなり秀でている。身長173センチになるという同誌の記者が乗った際にも、がんじがらめに感じるようなことはなかったようだ。なお、ホイールはリアが10インチ、フロントが12インチとなっている。同誌は試乗の結果、これにより「いうまでもなく迅速で機敏なハンドリングをもたらしており、混雑した交通状況のなかでもフラついたり不安定になったりすることなく、容易にスピードを上げて駆け抜けることができる」と感じたという。

Text by 青葉やまと