「スバルはいい点に気づいた」フォレスター ウィルダネス、オフロード特化型展開を米誌支持

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 スバルは12月、タフな外観と高い悪路走破性を備えた4ドアSUV「フォレスター ウィルダネス」を米国で発売する。路面を問わない快適な走行特性に、現地各誌は納得の表情だ。

◆オフロード性能を追求
 まず目を奪うのはたくましいスタイリングであり、無骨なバンパーや新たにデザインされたグリルなどが目を引く。これとは別に現地各誌は、フォレスター ウィルダネスの真価はオフロード性能にあると評価する。1日かけてテスト走行を行ったという米モーター・トレンド誌(10月25日)は、オフロードに特化したウィルダネスのブランドを推進するスバルの方向性について、「スバルは非常にいい点に気づいたのではないかと我々は考えている」と述べる。ウィルダネスはNVH(騒音・振動)を低減するためにエンジンのマウントブラケットを改良したほか、ボディーロール抑制のためサスペンションのチューニングを見直すなど、悪路での安定した走行性を追求した。CVTはフォレスター標準のものをアレンジし、より幅広いギア比を提供している。トルクが求められるオフロードのシーンで活躍することだろう。牽引能力は通常のフォレスターの倍にまで高められた。

 荒野に対応するサスペンションは、オンロードでも快適なドライブをもたらす。米カー&ドライバー誌は、アスファルトの上でもスムーズで安定した乗り心地が実現されていると評価する。アウトバック ウィルダネスと比較しても、さらに安定感が向上している。

 このほか牽引力も強化されており、アウトドアのいざという場面で救世主となってくれそうだ。ロード・ショー誌は標準モデルのフォレスター比で2倍の重量を牽引できるとしており、これはトランスミッションの改善によってもたらされた変化だと紹介している。

Text by 青葉やまと