「あらゆる点で良くなった」待望のフルモデルチェンジのトヨタ・タンドラ、米誌好感触
北米トヨタは12月、フルサイズ・ピックアップトラック「タンドラ」の2022年型を発売する。3代目となるこの新型ではパワートレインとインフォテインメント周りを強化し、さらに頼れる荒野の相棒となった。試乗レビューを掲載した米メディアは「あらゆる点で良くなった」(ロードショー)などと評価している。
◆V8エンジン廃止 ハイブリッドを新設
北米で伝統的に愛されてきたタンドラが、新型でよりモダンな一台へ生まれ変わった。米カー&ドライバー誌(10月12日)は、「(旧来のタンドラは)あまりにも古いため、アンティーク・ショップの店先に停めたなら、買おうとする人々が現れるだろう」とおどける。14年ぶりのフルモデルチェンジとなる今回、「徹底的なオーバーホール」が施されたと同誌は評価する。最も顕著な変化はパワートレインだ。V8エンジンを廃止し、ツインターボV6と10速ATのコンビネーションとなる。また、ハイブリッドモデル「i-Force MAX」を用意した。
一般にピックアップトラックでは、4〜5種類ほどのパワートレインを取り揃えることが多い。2種類というタンドラの選択肢はかなりシンプルにも感じられるが、その実、どちらの性能も研ぎ澄まされているようだ。米ロード・ショー誌(10月12日)は10速ATについて、旧型の6速と比べて「大幅な進歩」だと述べる。試乗したところ、馬力が求められる場面ではギアを適正レベルまで数段落とし、そうでないシーンでは非常にスムーズなクルージングを楽しめたという。また、ハイブリッドの「i-Force MAX」では、EV走行とガソリン走行の切り替えが極めてシームレスに行われる。一部EV車にみられるガタつきがなく、「トヨタがハイブリッドエンジンを熟知していることを印象づける」と記事は評価している。
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