「レクサスは成し遂げた」新型NX、米メディアが最も注目した改善点は?

NX350"F SPORT"|トヨタ自動車

◆モダンなインフォテインメントに
 パワートレインの進化と並び、ユーザビリティの向上もアピールポイントだ。米ロード・ショー誌(10月6日)は、インテリアの改善こそ新モデルの最も注目すべき変化点だと力説する。コンパクト・クロスオーバーという立ち位置上、NXのメインターゲットは活発な若年層のユーザーにあったはずだ。しかしこれまでのインフォテインメントはトラックパッドによる操作感の悪さが不評を買い、技術に敏感な若者たちから敬遠される要因を作ってしまっていた。

 今回の刷新では、こうした北米市場のニーズを意識した次世代インフォテインメント「レクサス・インターフェース」を搭載し、ストレスのないナビゲーションを提供する。標準9.8インチ、オプションで14インチという大型タッチパネルを搭載し、新デザインと強化されたプロセッサで快適かつキビキビとした操作感をもたらした。ロード・ショー誌は長年の課題の払拭に対し、「レクサスは成し遂げた」「インターフェースは見た目も使い心地も今世紀のものだ」と歓迎する。

 カー&ドライバー誌も、新インターフェースが「以前のタッチパッドの悪夢の記憶をなきものに」すると喜ぶ。このほか新型NXはApple CarPlayとAndroid Autoに対応するほか、レクサス独自の音声アシスタントを新たに組み込んだ。「Hey Lexus!」など任意の起動ワードに反応し、音声によるコマンドを受け付ける。

◆今冬発売予定
 2022年型NXは米国にて今冬発売となる。オプションでヘッドアップ・ディスプレイやスマホを鍵代わりに使える「デジタル・キー」を用意するなど、最新技術に積極的に対応した。

 日本国内では8グレード構成となり、価格は455万円から738万円の設定だ。2022年1月以降の発売を予定している。レクサスは現在、納車までに半年以上を要すると案内している。一新されたデザインと機能性に心奪われたなら、余裕をもって早めにオーダーした方が良さそうだ。

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Text by 青葉やまと