「C-HRより……」カローラクロス、差別化に成功 米誌レビューは内装も高評価
◆発進良好 高回転域はやや難か
乗車体験はどうだろうか。モーター・トレンド誌は、「路上に出てみると、そのドライビング体験はほぼ我々が期待していた通りであった」と述べ、順当な性能をもつと分析している。搭載のCVTはめずらしい方式を採用しており、1段目のギアを使ってある程度の加速を得てからCVTに移行する。青信号と同時にスマートな発進ができ、以降はCVTが十分な加速感を維持する。
国内では1.8リットルエンジン搭載のガソリン車とハイブリッド車の両方が揃うが、北米市場では現状は2.0リットル自然吸気エンジンのみとなっている。カー&ドライバー誌は、この点に若干の不満を感じたようだ。さらに同誌は、ガソリンモデルではスロットの反応も鈍く、高めの回転域に入るとそれなりのノイズも出るため、高速への合流時には「ある程度の忍耐を要する」としている。ステアリングの反応が鋭すぎること、そしてボディーロールが大きいことも、ドライブの楽しさを損なってしまう要因となったという。ただし、エントリー・モデルで2万3410ドル(約262万円)からという価格を考えれば、価格に見合った価値は十分にあるとの評価だ。
◆国内ではすでに販売中
北米版トヨタ カローラクロスは「L」「LE」「XLE」の3つのグレードでの販売となり、基本価格は2万3410ドルから2万7540ドル(約308万円)までとなる。いずれも直列4気筒エンジンを搭載、最大で171psを発揮する。各グレードにプラス1300ドルで4WDモデルを選択可能だ。販売時期は10月を予定している。
国内ではすでに9月から登場しており、ハイブリッドモデルを含めたより幅広いバリエーションが揃う。駆動方式の違いを含めると全10モデルとなり、エントリーモデルの「G“X”」(2WD、ガソリン)の199万9000円から「ハイブリッド Z」(4WD)の319万9000円までを販売中だ。
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