「もっともスタイリッシュなクルマ」三菱エクリプスクロス2022年型、北米メディア評

三菱自動車工業

◆クラス最良の部類のAWD
 エクリプス クロスの特色は、デザインだけではない。ドライビング誌は、「このクロスオーバーは、スーパー・オール・ホイール・コントロール(S-AWC)と呼ばれる、クラスで最も洗練されたAWDシステムのひとつを以前から備えている」と紹介している。前後輪のトルクを制御する4WDシステムや左右の駆動力をコントロールするAYCなど4つのシステムと連携し、さまざまな走行状態で最適な運動性能を発揮する。

 決して抜きん出たパフォーマンスを発揮する部類のクルマではないものの、毎日のニーズを確実に満たしてくれる頼れる相棒となりそうだ。モーター・トレンド誌は「地点間の移動、それが三菱 エクリプス クロス 2022の本質だ」と述べている。特別な一台ではないものの、ライバル車種と同様にタスクをこなす、「セグメントのなかで極めて堅実なクルマ」になっているとの評価だ。同誌のテストドライブでは、ロサンゼルスの凹凸だらけの道を滑らかに走り、長距離ドライブの際も騒音が目立つことはなかったという。2列目の空間にも余裕があり、ヘッドルームにストレスを感じることが少ないのも大きなアドバンテージになりそうだ。

◆4つのトリムで販売中
 アメリカで販売される三菱 エクリプス クロスは全4トリムで展開する。各トリムとも、1.5リットル直列4気筒エンジン搭載の2WDモデル、または同エンジン搭載のS-AWC対応AWDモデルから選択可能だ。トランスミッションはいずれもCVTのみを用意する。

 エントリーモデルの「ES」は16インチのアロイホイールと歩行者検知に対応した衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)などを備え、価格はESは2万3395ドル(約258万円)からの設定だ。上位にあたる「LE」は、LEDフォグライト、ブラックの18インチ・アロイホイールなどを搭載する。「SE」では8ウェイ電動ドライバーシートなど、さらに装備を充実させた。存在感あるパドルシフトは、最上位「SEL」に搭載される。三菱 エクリプス クロス2022年型は、北米にて現在販売中だ。

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Text by 青葉やまと